セラの森

作者 奥森 ゆうや

73

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★★★ Excellent!!!

「慈愛の心」「高潔な魂」……この物語に登場する言葉なのですが、そういったものの尊さをまさに感じさせる、上質のファンタジーです。

作者様の語り口は、抑揚をおさえた調子でありながら、たしかな熱量がひしひしと伝わってきます。
個人的には、まるで遠い昔から語り継がれている伝承を紐解いていくような心地よさを感じました。

終盤に進むにつれて、謎が解けていくとともに、感情も高まっていきます。
作者様がこの物語にこめた、祈りのようなメッセージが丁寧に描かれています。

読み急がず、この作品世界にゆっくりと浸っていたい――そう思わせるような良作です。
お手に取ってみてはいかがでしょうか。

★★★ Excellent!!!

精霊の存在が認知された世界で運命を求め旅立った少年とそれを追う、弟の物語です。

精霊の位置付けが道徳であり、理なのがこの物語の肝であり、縛り。
どこか達観していながらも周りの人を魅了する兄と健気さで周りの人に助けられる弟の対比が物語を盛り上げます。
物悲しくも摂理とは何だろうと考えさせられるラストは読み応えがあります。
個人的には一気に読むより、ゆっくりと二人の旅を追って行く事をお勧めします。

★★★ Excellent!!!

すごく濃密なファンタジーの世界を味あわせて頂きました!
この濃い内容が10万字に納まっているとは……驚きです。

主人公は旅の中で色々な人々に出会い、世界を知り、成長していきます。
それがファンタジックで美しい世界観ととてもマッチしていて、思わず物語に惹き込まれました!

兄を追い旅立つ弟トニヤと再開できるのか?
主人公はラストにおとずれる選択にどう答えるのか?

重厚な物語がお好みな方におすすめの一作です☆

★★★ Excellent!!!

森に育った少年・セラは、他の人には聞こえない精霊の声を聞き、父が亡くなった理由の真実を知る。
その時から、彼とさまざまな精霊たち・人間たちとの物語が大きく動き出す…!

人々と同じように、精霊にもよい精霊・悪い精霊がいます。セラは次々に精霊たちと出逢い、翻弄されながら、自身の謎を探る旅を続けます。

森を抜け、海を渡り、見知らぬ国々の暮らしを知る。旅する者のワクワクした気持ちが、セラの旅とともに広がります。

やがて、彼自身と精霊たち、人間たちに関わる根本の秘密を知る時がやってきます。
セラと精霊たちとの関係は?
精霊と人間が暮らす、この星の命運とは…?

旅するセラを追う弟・トニヤがとても可愛くて。セラが愛しさを感じる人間の代表です。
精霊と人間、双方を知るセラに、ある重大な選択をしなければならない瞬間がやってきます。
セラの旅の果てに待つ運命とは、いったい…。

すべての命あるものを包み込むような、大きく深い愛を感じます。
平凡な言葉ではとても表せない、言葉が出ないほどの感動が待っています。
セラの行く末を、どうかその目で読んで、感じてください。

★★★ Excellent!!!

 人間と精霊が密接にかかわる世界で、主人公のセラはとある事情から自身のルーツを探る旅に出ます。

 物語に登場する精霊たちは本当に多種多様で、人間に恵みをもたらす友好的なものもいれば、災いをもたらす恐ろしいもの、何気ない日々にただ溶け込んでいる身近なものまで、大変個性に富んでいます。
 人間に対して敵対的な精霊ですらも、文章の中から美しさを感じてしまうのは作者様の筆力の高さからでしょうか。

 旅で訪れる国々の特色も見事に表現されており、主人公が感じる旅情を隣で味わうことができるでしょう

 たくさんの人に読んでほしい良作です。

★★★ Excellent!!!

精霊の加護を受ける森で育った少年セラ。しかしある出来事がきっかけで彼は森にいられなくなり、一人旅に出ることに。

そんなセラの後を追って森を出たのが、セラの弟のトニヤ。
兄に会いたい一心で旅に出たこの子が本当に健気で。読んでいて、早く会わせてあげたいと何度も思いました。

セラとトニヤ。それぞれ旅を続ける二人の兄弟が再び会う日は来るのでしょうか。
家族の絆の詰まった旅物語。兄弟の行き着く先に何が待っているかを、是非確かめてみてください。

★★★ Excellent!!!

精霊による恩恵を与えられた森に住む少年、セラ。しかしその森には、悲しく残酷な真実がありました。

森の真実を知ったセラは、その後とったある行いのせいで故郷であるその森を離れることになるのですが、それは同時に、自分が何者であるかを知る、大きな旅の始まりでもありました。

人とは違う特殊な事情を抱えたセラの行く道は、決して明るいものばかりではなく、時に困難や辛い出来事もありました。しかしその一方で、かけがえのないものもまたあります。
そのひとつが、セラを追って森を出た、弟のトニヤ。兄を慕い、再開を望む彼が本当に健気で、二人が揃って笑顔になれるのを望まずにはいられません。
はたしてその望みは叶うのか。そしてセラの旅路の果てに、彼はいったい何を得るのでしょう。

★★★ Excellent!!!

主人公セラ……彼を巡る謎と、運命の波を追う中で出会う多彩な登場人物と生きることへの問いかけ。
物語の序盤、恐ろしい秘密を知ることになるのですが、それは同時にセラの幸せを願い彼の謎を辿る鍵となります。
追いかけた先にあるもの……それが読者にもたらすものは色々な形になり心に浸透するかもしれません。

願いと約束が紡ぐ運命の物語。
是非、ご一読ください。

★★★ Excellent!!!

少しずつ、ゆっくりじっくりと読みたい作品です。

お父さんが大好きで、家族がとても大切だったセラに、とても悲しいことが起こります。

そして、すべての謎の解明のため、セラは旅立ちます。

さらに、弟のトニヤも兄であるセラを追い、旅立ちます。

はたして二人の眼に映る世界は運命か、宿命か。

重いテーマではありますが、大人が読むハイファンタジーとしてとても読みごたえがあり、キャラクターにシンクロして、応援している自分に気づきます。

おうち時間に、じっくり読み進めてはいかがですか?

★★★ Excellent!!!

 きっと創作したことのある人ならば一度は考えたことがあるのではないでしょうか。いま自分が書いている作品はノンフィクションではない=読者にとっては所詮つくりものでしかないのだろうか? と。

 でも実際は物語の世界に触れてドキドキしたりハラハラしたり。その世界に息づく命を肌で感じるようなこともあるわけで。

 嘘によってしか描けないものがあるとするならば、こういう物語のことを指すのではないのかなと思いつつ、楽しく拝読しました。
 
 考えることが多すぎる時代に風を肌で感じられるような、心で世界を生き生きと感じられるような、趣深い作品だと思います。

〝旅情〟に触れたいあなたに、オススメです◎

★★ Very Good!!

精霊により恵みがもたらされる森で生きる少年・セラと弟のトニヤ。
けれども、森の精霊によって与えられる恩恵には秘密があり……。

それを知ってしまった時、セラの運命は大きく動き出します。

それぞれ別に旅するセラとトニヤの旅路は、異国情緒にあふれており、叶うなら自分もその町へ行ってみたくなります。

長い旅路の果てに、セラが知る真実とは……。
きっと、読み手ごとに違う感想を抱くだろうラストまで、兄弟の足跡を辿ってみてください。