第67話『合同練習~ブリリアント~ 1』

 事務所ごとの合同練習、3・4日目はブリリアント。ARC-EN-CIELアルカンシエルとラフターツインズ!!のメンバーが全員集合だ。


洸夏こうか「あ~づ~い~」


奏那そな「はしゃぎすぎたんだよ。」


銀杏いちょう「ぜったいそう。鬼ごっことかするからじゃん。」


雨鐘あかね「鬼ごっこ楽しいやん、なぁ!」


咲希さき「思ったより楽しめちゃった。」


「レッスン前ですから、体力は残しててくださいね。」


奏那「ほんとですよ、もぉ。」


あい「ふふ、元気でいいね。」


明結あゆ「ほんとだよね。ほら、座って。マネージャーさん、何か話すことがあるんですよね?」


「あっ、はい。ありがとうございます。」


明結さんの掛け声で全員が席に着く。


「改めまして、おはようございます。」


「「おはようございまーす!!」」


私はブリリアントの皆にも、男性アイドルによる前座について報告した。


咲希「男性アイドルねぇ。まぁ、そりゃいるはずなんだよね。全然見ないけど。」


奏那「え、あれ、海嶽かいがくくんじゃん!」


出演者リストを見ていた奏那さんが声を上げた。


奏那「同じ学校の子!アイドルやってたんだ、知らなかった。」


洸夏「へー!海嶽……り……すず?」


奏那「李鈴りずだよ。海嶽李鈴。まぁ、可愛い顔だし、アイドルやってても納得だけど。全然知らなかったなぁ。」


天音あまね「あ、この小松こまつくんも、私、同じ学校です!」


咲希「へー。世間は狭いのねぇ。伊至いし中央はいないの?」


明結「いないよ。咲希ちゃん『伊至中央』の響きを気に入ってるだけでしょ。」


洸夏「小松くんはなんて読むの?」


銀杏「やたらと下の名前が気になるお年頃。」


天音「……うーんと……多分……うーん……とも……ともき……睦希ともき!睦希くん!」


瑚橙こと「思い出して偉いよ。」


天音「えへへ……同じクラスになったことは無くて。」


雨鐘「その小松くんがアイドルやってんのは知っとったん?」


天音「いいえ。全然知りませんでした。」


咲希「ふーん」


洸夏「なんか……私たちの引き立て役、みたいな感じだとしたら、あんまりいい気はしないな。」


奏那「……だね。」


銀杏「こんなに人数集めて引き立ててもらわないといけないくらい頼りないってことなら、めちゃくちゃ情けないし。」


明結「じゃあ、練習を頑張ろ。この方々が盛り上げてくれるんでしょ。本編がだらしなかったら、最悪だよ。」


咲希「だね。」


洸夏「よーし!頑張ろう!」


「「オーー!」」

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