第8話 乱獲の結果
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経験値稼ぎデータ
■初日
10階層
・ボススライム×10
・レッドメタリックスライム×10
・スライム若干数
経験値約3700
レベル22→32
獲得スキルポイント22
獲得ジョブポイント31
■2日目
10階層
・ボススライム×10
・レッドメタリックスライム×10
・スライム若干数
10~20階層
・グリーンボススライム×1
・スライム若干数
・ドロスライム×2
経験値約3730
レベル32→35
獲得スキルポイント9
獲得ジョブポイント10
■3日目
10階層
・ボススライム×5
・スライム若干数
30階層
・ポイズンボススライム×1
獲得経験値約1800
レベル35→36
獲得スキルポイント3
獲得ジョブポイント4
■3日の合計
レベル22→36
獲得スキルポイント35
獲得ジョブポイント45
スキルポイント保留
ジョブポイント5段階解放
レベルアップで覚えたスキル
・麻痺耐性LV1
・毒耐性LV1
・睡眠耐性LV1
職業解放で覚えたスキル
・適応力
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「こんな感じなんだけど、急にレベル上がらなくなって……最初は最高だったんだが」
「……。十分レベル上がってるから! 普通ダンジョン【スライム】でここまで上げれないから! っていうかこんなのメモする几帳面男子は絶対モテんっ!」
俺は広げていたメモ帳を懐にしまった。
レッドメタリックスライム狩りに限界を覚え、忠利に助言を貰いに来ていたのだが、この反応を見る限り期待は出来ないかもしれない。
因みにレッドメタリックスライムの経験値が上手い事や出現条件は伝達済みだ。
「じゃあ他のダンジョンか?」
「いや、もっと奥にレッドメタリックスライムより経験値の美味いモンスターがいる可能性もある。それに、40階層に住むドラゴスライムはボススライムと同じでモンスターを召喚するらしいぞ」
「40階層……」
30階層のポイズンボススライムの強さはそこまででもなかったが、道中の様々なスライム達が20階層以降急に強くなっているのを感じている。
もし複数で囲まれでもしたら流石にまずいかもしれない。
これも何かの機会だ。ここでポーションを買い込んで40階層に向かうとしよう。
「40階層に向かおうと思うんだが、ポーションを売ってくれないか? 出来れば10本位欲しい」
「構わないが、ポーションは高いぞ」
「これを……」
「それは……」
俺はアイテム欄から3つのレッドメタリックスライムの魔石とありったけのレッドメタル鉱石を取り出した。
忠利はその光景に思わず唾を飲み込んだ。
「ポーション10本だと大分お釣りがいるな。ちょっと待っ――」
「お釣りは大丈夫だ。今回はいい情報を買わせてもらったからな」
「へっ! じゃあ遠慮なく頂かせてもらうぜ。待ってろ、今ポーションを持ってくるから」
◇
「待たせたな。ご注文のポーション10本だ。大事に使えよ」
「ありがとな」
「こっちこそ御贔屓にしてもらってありがとうございます」
「ふふ、まだ敬語がぎこちないな」
「余計なお世話だ。それと、これなんだが……」
しばらく待つとレジの奥から忠利が戻ってきた。
手に持ったポーションの入りの木箱をドスンとカウンターに置くと、今度はニヤニヤしながら脇に挟んでいた大きな包みを俺に見せびらかした。
「それは……出来たのか?」
「ああ! さっき発動してた鍛冶屋のスキルが終わったんだ! さっ見てくれ!」
鍛冶屋のスキルがどのようなものも気になるが、それよりも俺は目の前の包みに興味津々だった。
するすると外されていく包みから次第に顔を出す武器。
あまり見た事のない形状だがこれだけは間違いなく言える。
「キマッてるな」
「だろ?」
包みから現れたのは両手で持てるダガーのような武器。
手元がH型になっているのが印象的で、ワインレッドの光沢を持つ刀身が厨二心をくすぶらせる。
「これはジャマダハルって言って、ブンディ・ダガーという呼び名も持っている武器だ。切るよりも突きがメインの攻撃方法になってるから急所を的確に刺すにはうってつけだ。軽くて手数が増える分、普通の剣より1発の攻撃力は劣るかもしれんが、輝明はそれを補えるだろ?」
「『会心の連撃』ってわけか」
「そう! しかもこの両手武器っていう種類には『会心威力1.1倍』の特性もついてるからなおさら相性がいい。それに」
「まだあるのか?」
俺は次の一言を溜める忠利に苛立ちながらも期待で胸が張り裂けそうになる。
やっぱり男は武器とか装備にロマンを感じてしまうんだな。
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