特別書き下ろし(紙書籍) ALIVE NOTE(アライブノート)

【ALIVE NOTE(アライブノート)】

私はしがない会社員だ

私には妻と小学生の娘がいる

平凡だが真面目に生きてきた

ある日私の元へ天使がやってきた

天使はこう言った

「我々天使には、真面目に生きている善良な人間に

このALIVE NOTEを渡すという

神によって決められた定めがあります」


何故私の所に来たのか不思議だったが

ノートを受け取る際に使い方を教えてもらった

「まずルールとして人間界で人を救う事が出来ます

さすがに一度肉体が滅びた死者を生き返らせる事は出来ませんが

その人物を頭に浮かべ名前を書くと

その者の病気や障害を治し不慮の事故や犯罪にも巻き込まれません

ただし3人までです

使い終わればまたこのALIVE NOTEを

返してもらうためやってきます


そう言うと天使は去って行った


私はまず妻の糖尿病を治すことにした妻が長年苦しんできたからだ

妻の顔を思い浮かべ名前を書く

するとみるみるうちに妻の糖尿病が治ったのだ


次に私の親友のM氏障害を治すことにした

M氏は足に重度の障害があり歩行困難だった

M氏の顔を思い浮かべ名前を書いた

するとみるみるうちにM氏の障害が治り

歩いたり走ったりする事が出来るようになった


そうこうしてる間に私は体調を崩して病院に

診察の結果は末期の肺がんで医師から余命3ヵ月と診断された

でも大丈夫!

私にはこのALIVE NOTEがあるこれでガンを治せば

家に帰り早速自分の名前を書こうとしたら学校から連絡があった

娘が倒れたらしく医師からは小児白血病と診断され余命半年と診断された


ALIVE NOTEには後一人にしか使えない


私もガンで死ぬ

私は迷わず娘の名前をALIVE NOTEに書いた

するとみるみるうちに娘の体調が良くなり

小児白血病が治ったのだ!

さすがに医者は驚いていたが・・・


これで良い

家族には私が末期ガンである事を今夜伝えよう・・・


私が遺言を残そうと机に向かっているとあの天使が現れた

「さぁもうALIVE NOTEに3人の名前を書きましたね?

返していただきます」

私は深々と頭を下げALIVE NOTEを返した


天使は去り際の思い出したかのようにこう言った

「あっ言い忘れてましたがこのALIVE NOTEを使った人間は

自身の病気や障害が治り今後病気や障害にならず不慮の事故や犯罪に巻き込まれませんから」

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ALIVE NOTE(アライブノート) Digital update Ver-0.01 @yamikamui

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