閑話休題



 「かわいらしい友愛だと思わないか? 友人になにかあったら、危険を冒してでも助けたいという思いが、ああいう夢に化けたのだろう」


 「言いたいことは分かるが、なかなかイイ趣味をしているな、クロースター。他人の夢をのぞき見るなんて」


 「……私は眠りも司る神だ。眠りが悪なるものに侵されないように、神のものも人の子のものも関係なく、巡回していただけだ」


 「君、そういうところあるよなあ」


 「それっぽいことを言っても、事実は変わらないわよ」


 「なんとでも言え。面白かったんだ。……ゴホン、さあ最後は君の番だ、ヴェネト」


 「ええ。招かれた者として、フィナーレにふさわしい話をしなければね。ということで、知り合いの魔法人形から聞いたとっておきの話をしましょうか」


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