プロローグ2
『まずはお話を聞いていただけませんか?』
…どうしてそんな神様がいるところに僕がいるのか?疑問に思いながらもずっとこの状況では、わかるものもわからないと思い僕は了承の意をこめてうなずき返す。…
『ありがとうございます!まずあたなの疑問に答えましょう。あなたがこの空間にいるのは元の世界ににおいて私が間違えて死なせてしまったのでそのお詫びをしにくきたわけです。』
…僕は頭を抱えた。さっきも死なせてしまったとか言ってた気がしたけど本当にそうだったのかよ。というか死なせてしまったとは?…
『そこから詳しく説明しますので安心してください。』
「今のところ何も安心できないのですが…とりあえず最後まで聞くので続けて下さい。」
『はい!』
…そんな元気よく返事されても…と思ったが最後まで聞くことにした。…
『あなたはまずなんで自分が死んでしまったのかは覚えていますか?』
…えっとっ?確か…轢かれそうになってる男性を助けて変わりにトラックに轢かれて…
『その認識で大丈夫です。あとこれからは心で考えていただけるだけで大丈夫ですよ。その方があなたの本心がわかるので!』
…そうですか…まぁ言葉を取り繕っても心覗かれてるなら意味ないか。…
『はい!その方がこちらとしても話を進めやすいので。話を戻しますね。まず本当であればあの日事故に合うのはあなたではなく、あなたが助けた男性の方だったのです。』
…つまり俺は死んでしまうはずの人を助けてしまって変わりに死んでしまったという訳ですか?…
『はい。あなたが助けたのは、あの世界で悪いことをしているのが目に余り、神である私が罰を与えようとしていた人間です。』
…つまり悪人を助けたので僕を殺したのですか?…
『違います!本当はあの事件では誰も死ぬようなことにはならないはずだったんです。あなたがあの場所にいたこともイレギュラーだったのですが、まさか助けてしまうとは思っていなくて…』
…助けたことによって結末が変わってしまった感じですかね?…
『はい…それで私も申し訳ないと思ったので何か願いを叶えてあげれたらな~と思いまして…』
…なるほどな。わかりました。とりあえずあなたのことは許すことにします。…
『本当ですか!』
…はい、少なからず僕にも原因があったみたいですから。でも願いを叶えるってどういうことですか?死んじゃってますけど生き返れるとか?。…
『元の世界には無理ですけど別の世界なら可能ですよ!』
別の世界っていうのは…?
『はい!あなた方の言うような魔法や剣の世界です!』
「本当ですか!?その世界に生まれ変わりたいです!!!」
『わぁ!いきなり声を出さないで下さい!でも本当にいいんですか?かなり危険な世界で確かに人もかなり住んではいますが…おすすめはできませんが…?』
「それでお願いします!」
声がでてしまうのも当たり前なのだ。僕は昔からずっと本だけが友達で特に異世界系の小説に憧れていたのだから。
『わかりましたから落ち着いてください!近い!近い!!』
おっと失礼。まさか異世界に本当に行けるとは思ってなかったので。
『ですが条件があります。流石に危険な世界にただ送る訳にもいかないので私から、その世界の人々が持つスキルを贈らせて下さい。お詫びも兼ねて自分で好きなスキルを選んで貰っても構いませんので。』
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