第5話「少女の試練」

「おじいちゃん! 魔導書さん! 来ました!!」


師匠に魔術を教えをもらうことになって別の日…


「今日も来たか、ミリア」

『いらっしゃーい、ミリアティちゃん』


あれから師匠から魔術を教えてもらいながら、ミリアティちゃんと一緒に練習をしたりする日々となっている。

魔導書の生活はどうかと言うと…何とも言えない…どうしてこうなったのだろう?


「魔導書さん! 今日も練習に行きませんか?」

『ん? 俺はいいけど…師匠?』

「構わんぞ、魔導書よミリアを頼んだぞ」

『わかった』


ちなみに俺は「魔導書」と呼ばれているのは名前がないので暫定的に決まった、師匠はいつか名前を決めると言っていたが…いつ決めてくれるんだ?


「早くいこ! 魔導書さん」

『おう!』


ミリアティちゃんも最初と比べると俺に人見知りをしなくなったと思う、信頼してくれるのは嬉しい…

かわいい女の子に怯えれるのは精神的に嫌だもんな………


いや…俺はロリコンじゃないよ?


『「行ってきまーす」』

「気をつけてな」


ミリアティちゃんは俺を手にもって外へと行き、いつもの練習する広場に向かう。

外の森の光景を見て、周りを歩いてみたいとは思うのだが…この体ではうまくいかない…一人で動けるような魔術はないだろうか?


『そういえば今日はどんな魔術の練習をするの?』

「倒れるまで沢山練習したいです!!」

『ご、ごめん…何か練習してみた魔術は何か聞いてみたかったんだよ』

「いっぱい練習したいです!!」

『言葉を変えただけ…だと…』


前も思っていたけど、ミリアティちゃんは魔術の事になると人が変わったようになる。

本当に魔術が好きなんだろう、そういえば師匠も魔術を解説するときもこんな感じだった気がする。


『流石に遅くまで練習すると大変だから…』

「……うん…わかった…」


不満そうな表情をしている…えっ、本当に倒れるまでやろうとしていたの?

心配になってきたが、今まで魔術が使えなかった反動だろうとも思った。


「~♪~♪」


鼻歌を口をくちずさんでで歩いている、やっぱりうれしいんだろうな、ここまで喜んでくれると俺もうれしくなってくるな。


…と思っていたら、道の途中で男の子二人がまるで通せんぼしているように俺たちの前に立っていた。

1人は体が軽く太め、もう一人は対照的に細い印象だ。


「おーミリア、今日も魔術の練習かぁ?」

「ジア、オスカー? ど、どうしたの?」


 ジアとオスカーと呼ばれた少年二人がこちらに歩いてくる。

 知り合いか…? でもミリアティちゃんはなんだか怯えてる?


「頑張っても無理なんだから、あきらめればいいのに~村の皆言ってるよ?ミリア魔術が使えない子ってマジュツキカンケッカンシャだって」

「そうそう、あきらめていっしょにあそぼーぜ!」


ジアとオスカーは笑いながら馬鹿にしていた、おそらく悪気はなく純粋に遊ぶ理由に使ったのだろう。

でもミリアティは悔しそうに手を強くにぎっていて俺を持つ手がかすかにふるえているのを俺は感じる。


「わ、私は……いい…」

「えーなんでだよ~俺の誘いが嫌だっていうのか!」

「そうそう、おまえなまいきだぞ~」


なんともまぁ…典型的ないじめっ子だよな…

でも…悔しいよな…自分も好きでなったわけじゃあないよな…

俺がこのがき…いや! 子供たちに教えてあげないとな!! でも相手子供だからあくまで穏便にっと


『ギ~ザ~マ~ラ~!!!』

「「ひぇ!!」」

『ここから立ち去れ~~~~~~~!!』

「な、なになに!?」

「どこから聞こえるの!?」


あくまで穏便に子供たちを説得していく、誠心誠意お願いすれば伝われるものだ。

俺は力いっぱい、彼らに”お願い”をする。


『早くしねえっと…食っちまうぞ~~~~!!!』


「ふ、あ、うわ~~~~~~~~~!!」

「ま、ママ~~~~~~~~~~~!!」


俺のおどs…説得によって何とか、二人は帰ってくれた。

平和的な解決、 完了!!

やりすぎた気がするが大丈夫だろう。


『よし、大丈夫? ミリアティちゃん』

「…………」


ミリアティちゃんは突然のことにびっくりして立ち尽くしていた。

どうかしたんだろうか?


『おーい? ミリアティちゃん?』

「へ? あ、はい…」

『大丈夫?』

「大丈夫です…その…魔導書さん…」

『ん? 何?』


ミリアティちゃんは俺を疑いの目で見始める。

え…なんですか…?


「魔導書さんは……悪いモンスターなんですか?』

『い、いや違うよ? なんで?』

「さっき二人を食べるって…」

『あ、あれは違うよ!? ただ追い返そうしただけで…』

「……………」


それでも俺に疑いと恐怖の目で見る。

ヤバーイ!! せっかく人見知りから一歩前進できたのにまた最初からだぁ!!


『本当なんだって~!!』


その後の俺は練習場につくまでの間

ミリアティちゃんが話しかけえてくれるまで、必死に誤解を解くのだった…

___________

どうもです~九太郎です~


GW最終日ですが明日以降も投稿していきますのでよろしくお願いします!

応援や応援コメントは励みになります! 作品フォローもよろしくお願いします!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る