第43話
「四つ葉のクローバー、探そう!!」
神永君の突拍子もない提案。
どうせ断るなんて選択肢ないんだからため息をついて頷く。
「はいはい……」
四つ葉のクローバーなんて子どもっぽい彼にはお似合いだ。
「よーい、どん!!」
合図とともにシロツメクサをかき分けて進む。クローバーが特に茂っているあたりにしゃがみこんで探していく私。
こう見えて負けず嫌いだから真剣に見定めるけどその数の多さに少し嫌になった。
神永君をちらっと見てみると遠くの方で私に背を向けて座り込んでいる。
なんか神永君って目がよさそうだし(勝手な思い込み)、舐めてかかったら先に見つけられてしまう!!
「──よしっ」
気合を入れて、再び視線を足下へ落とした。
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