初夏色ブルーノート

作者 オレンジ11

126

44人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

 同じあらすじを使って、別々の作者さんが物語を書く企画「筆致は物語を超えるか」に参加されている作品です。

 素晴らしい作品が集まる中、本作はまさに「色」を感じる傑作です。
 物語の運び方がまさに秀抜で、全てのピースがあるべき位置にピタリとはまっている、一分の隙もないような作品です。物語を書かれる方、必見です。上手くて面白いお話とは、こういう物語なのだとお手本になりますよ。

 是非あなたの目で、この物語の「色」を感じて欲しい。素直におすすめできる傑作です!

★★★ Excellent!!!


「おはなし、かきたいの。きれいなペンで」


愛娘に優しい夫。
平凡だけど堅実な今の生活。
これが正解なのだ、と言い聞かせる明子の耳に届いたのは、トルコ風ブルー・ロンド。
それを聞いて蘇るのは、作家であった自分と、恋人だった編集者のことだった……。

億劫なほど長い大作でも、あっという間に終わる短いお話でも。変わらないようでリズムが変わるブルー・ロンドでも。
日々を生きる限り、何度でもその物語の続きをみたくなるのだろう。

★★★ Excellent!!!

日菜子(四歳)、母親(明子)に読み聞かせをしてもらう。
一か月をかけて、千ページ(マジか!?
日菜子は毎日明子にせがんだ事だろう。
千ページ、時には戻り、時にはもっと、と。
子供は同じ話を何度も何度も読んで欲しいと言うものである。
しかし日菜子はそうではなかった。
続きを書きたい、と。
その衝動、母親似。なのかもしれない。