第6話 カクヨムVSラウンド4

「ラブコメの重点がコメ、これは、けっこう」

「? えーだってじゃあ楽勝じゃん? お笑い芸人なんて星の数ほど」

「いや、だからだよ」

「?? どゆこと」

「素晴らしい成長ですわ流石は我が約束の人! さあお続けになって」

「さりげアピ入りました! 」

「いいかヨムコ、確かにラブコメである以上ラブはまあ、伝わるもんだよ、色に出にけり、っていうくらい言外のニュアンスすらね、で、コメがそう簡単に届くか? 」

「……ああ、5分くらい考えて、作者ここで笑って欲しかったのかな、みたいな」

「「「それな」」」

「ラブは一つ、或いは普遍、対してコメには人生が関わる」

「人生」

「つまり、カクヨムだ」

「カクヨム」

「読者が持つそれぞれの」

「知識、思想、信念、宗教」

「それに挑むのが、コメ」

「大正解ですわヨムオ様! エークセレント!! 」

「うわあコメ深いわあ」

「人種、ジェンダー、セクシャリティ、老若、業界職歴、最後に、感性」

「カクヨムに求められるこれらハードルをクリア出来たとき初めて、コメは読者に」

「ムリ! ラブコメムリゲー!! 」

「いうて理想だけどね、だから多くの芸人があらゆるネタで滑る」

「常識という共通言語の舞台の上で、そこに快なる異化を為すときコメ来る」

「やっぱムリ! 明日からラブコメ出来そうにない! 」

「いや大丈夫、安心しろ問題ない多分」

「何で、どうしてそんなに自信に溢れてるの」

「僕らは赴くまま演じるだけでいい、だって責任は」

「責任は」

「「「作者だけにあるんだから!! 」」」


襲・撃

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