第26話 京矢の店と異国の二人組

数日後の事

お店に異国の二人組がやって来た



赤色がかった金のくせ毛 灰色と黄緑色の瞳のジェローム

長い黒髪でやや紫が混ざった青の瞳のナジム ナジムはまだ少年と青年の中間十代後半 異国の二人組


「ボンジュール 綾小路子爵の紹介で来ました

宜しく 私はジェローム こちらは秘書のナジムです」

「ボンジュール こんにちは」


「子爵 彼とは 先日の鹿鳴館のパーテイで会い とても気があい

お友達と呼べる 関係になりました」ジェローム


「これは どうも あのオルゴールと刺繍の生地ですが

一級品を卸して いただけると聞いています」京矢


「私は店主の和田 京矢です 宜しくお願いします

「ムッシュ和田、和田さん そうですよ」


「あ!」「これは、これは あの時の可愛いマドマワゼル」


「あ・・あの広崎手毬(てまり)手毬と言います」


「おお、手毬さん また会えるとは嬉しいですね」嬉しそうなジェローム


「お知り合い?」「はい 列車の中で会いました」


「とても私たちは嬉しいです 今後ともよろしくね」


「あ・・あの、はい 宜しくお願いします」

手毬はドキドキしながら 答えた


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