第22話 宴の準備 手毬と子爵

しばらく後の事 手毬は 舞小路子爵の屋敷にいた


「はい ナイフやフォーク、スプーンの並べ方は覚えました

それから」手毬は答える


「そうそう、でね」屋敷の執事


手毬は パーテイの手伝いをする為に レクチャーを受けていた

そんな様子を微笑ましく見ながら舞小路子爵は呟く

「手毬ちゃんは飲み込みが早いみたいだね」


覚えもよく コマドリのように動き回る 手早く作業を進めて行く


「頑張っているな」

「手毬ちゃん」 「あ、はい子爵さま」

「パーテイの給仕だけど 君はこれを着てね」


「あ・・まあ なんて素敵」とても素敵で可愛いメイド服


「頭には これ」頭につけるメイドの頭飾り 「あ、はい」

ドキドキしながら 衣装を受けとる


「採寸では 丁度いいはずだよ 着てみて」

「あの、はい」赤くなる手毬

ドキドキしながら服を手にする 手が少し震える


「・・はい」

赤くなりながら 別の小さな部屋で着替えて 衣装を見せる

「いかがでしょうか?」


「うん、とても可愛い ふふふ」綾小路子爵は微笑む



「パーテイは屋敷の広間と庭園を使うからね

飲み物や食べ物を運ぶのが主な仕事だから」

「場所はもう覚えたようだね」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る