第110話ビューティフル・デイ

受験シーズン真っ盛り。


それより早くプロ野球始まってくれないかなあ。


新聞がより一層面白くなる。


WBCも楽しみ。


しかし去年のヤクルトの村上は凄かったな……。


本塁打56本だろ。


大リーグ行ったらどうなるんだろう?


予想がつかない。


大谷並みに打てるんだろうか?


今フレイユと一緒にカラオケBOXでくつろいでる。


フレイユはいきものがかりの「帰りたくなったよ」を歌ってる。


伸びのある声だ。


なかなかの美声と言える。


俺はback numberの「アイラブユー」を歌う。


最初のとこしか分からない。


フレイユは俺が歌ってる間は参考書を広げて勉強してる。


なかなか有意義で賢い。


こういう彼女はいいよな。


昼過ぎにカラオケBOXを出て、サイゼリヤでハンバーグを食べる。


「今日はゆったり出来るんだ?」


「カラオケBOXの中で結構はかどったわ」


「ラブホも行く?」


五宮フレイユは呆れた顔をする。


「相当好きね」


「男はみな無口な兵士だよ」


「あなたよく喋るじゃない?」


「でも口下手なだから……」


「そんなことないでしょ。越波神奈子こしなみかなこさんのこと大丈夫なの?」


「もう昔の話だよ」


「男って分からない、そういうところ……」


「男にとっても女は神秘的で分からない」


「でもあなたはイケてるわよ」


「五宮フレイユにそう言われれば光栄極まりない」


フレイユは目をしばしばと瞬き嬉しそうに笑う。


美しすぎて困るんだけど……。


2023(R5)1/30(月)







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