第95話Dreaming Screaming
夢を見た。
多分夢だ。
素敵な彼女をものにした夢。
都合のいい独りよがりだ。
そもそも現実に何の希望があるんだろう?
自分が生きてるたかだか十何年以前の歴史が本当だという確証はない。
歴史なんて嘘かもしれない。
今こうして過ごしている全てがその辺に飛んでる蚊の見てる夢かもしれない。
普段見る夢は不確かでなかなか説明がつかない。
夢、夢、夢……。
明日何がどうなるかわからん世界で夢ばっか見ててもしょうがない。
放課後の教室の窓から陽だまりが溢れる。
今この場面も夢の中なんだろうか?
自分の机に座ってスマホから谷村有美の「恋をしなさい」が流れてる。
最近1人でこんな感じに黄昏ることが多い。
愛しの彼女は大学のセンター試験の直前で寝る間も惜しんで勉強してる。
最近は連絡もしてない。
しかし冬の寒さは身に堪える。
窓からレーザービームみたいな光が何本か横切る。
やはり今は夢の中なんだろうか?
レーザービームが黒板にも反射してあちこちに飛び交う。
まるで映画の一場面のようだ。
無性にたこ焼きが食いたくなってきた。
2023(R5)1/12(木)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます