第370話 2015年8月 15

ずっと、メーッセージは無視されている。

リリィを探すを使うか。


いや、設定してねえよ。


丘の上の細い道ながら、女子寮があるせいだろう、街灯がしっかりと整備されている道を下りながら、遥かに見える港の灯りを見ていた。

その周囲から伸びる道路は車列が作るライトの帯で、未だ渋滞が緩和していない事を示している。


ああ……やっちまったな……

リリィさんを本気で怒らせちまった。


リリィさん……どこに行っちゃったんだい?


俺は海岸平野に広がる、この日だけの鮮やかな夜景を見て、ため息をつきながら坂を下って行った。

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