第265話 みんなのたたかい9
「やれやれ、遅くなって済まなかったね」
校長先生は私の座るソファに対面で座り、
「満島先生から佐藤君の事は聞いていてね。
まず、そんな事を考えついた満島先生に感嘆したが、それを受けた佐藤君てのにも興味があってね。ぜひとも一度話をしてみたいと思っていた。そしたら、満島先生はあんなことになっちまって、まわりまわって私がここの校長になった。
楽しみにしていた彼との体面をあんな奴に汚されて、それが、まず気に食わん。ま、言う事は言ってスッキリしたがね。
伊藤先生はどうかな?
なかなか良かったですよ、
”間違っているのはあなたです!!”
そうです。
間違っていなければ、間違っていないと言うべきなのです。変に周りに合わせるようなことにこの先ならないでください。楽しみにしていますよ。
泣き止んだら、佐藤君に連絡してあげてくださいね。
それと、私がこのタイミングで現れたのは、六年一組の生徒の親御さんからガンガン電話がかかって来てね。何で、佐藤君をやめさせたんだってね。
そりゃあ、どの親御さんも凄い剣幕だったよ。それで、慌てて馳せ参じたんだがね、伊藤先生が先に戦っていたんだね。まあ、冒頭、言ったが、もっと早くても良かったね。
でも、いいでしょう。あなたは今、持っている力、全力で戦った」
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