第247話 理解してはいけない想い

なんだろう………………


子供のくせに、時々、大人びた事を言ったり、やったり、それで、俺が癒されて、嬉しくなって………………

俺の事を思って、考えて、慰めて、励ましてくれて、気が付けば、いつも傍にいて、いつも俺の事を見て、笑っている………………


見た目は、大人びた彼女は、子供だ……


……子供じゃなかったら……


良かったのに……


知っていた、これを世界では何と呼ぶのか。

俺は知っていた。


この想いを知っていた。


俺は心の何処かで、奥の奥の奥で芽生えそうになった、俺の幼い大切な友達への友情以上の感情を押し殺した。それは、あまりにも……

子供へ向けて良い感情では無かったから。


そして、それを理解することは無い。それは許されることでは無いから、絶対に表に出すことは無い。それを俺は心に決めている。


それが大人と言うものなのだから。それが出来なければ、俺はあの学校に通う資格なんか無い。絶対にだ。


せっかく満島先生がくれた最後のチャンスを無駄にする事なんか出来ないから。

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