第235話 よくやった温存兵器!

翌日、先生は何処かから調べた病院の場所を俺にそっと教えてくれた。


俺は、面会時間が終わる間際の21時前に病室の前に立った。病室はナースセンターのすぐ横の個室で病室の独特の匂いと消灯間際の静寂が病院の二階の空間を支配していた。


先生の病室の前に立つと、既に、部屋の灯りが消えている事がドアのすりガラスから見て取れて、入るかどうか悩んだが、とりあえず、声を掛けて、ダメなら退散するつもりで、


「失礼します」


ドアを開けて、顔がのぞけるくらい、身体が入るくらい引き戸の扉を開けて、中の様子を伺ってみた。

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