第211話 どうしてここに……いるんですか?

「JRの駅と、この周りくらいしか……」


「それじゃあ、この先の花園通りの影に小さい公園あるの、知っている?」


「はい、分かります」


すぐそばの公園だ。


「じゃあそこまでお迎えに来てあげるよ。そこに……そうだな17時にしよう。ね?」


レイアさんは、そう言うとあっという間に消えていった。

レイアさん……お迎えって……という事は、いま、ここにいるレイアさんは、仕事に来ていたって事じゃないか……ここに住んでいる訳じゃないんだ……辞めるって言ったのに……俺は……何故か、胸騒ぎを覚えていた。

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