第210話 何してるんですか?
「レイアさん……あの……時間ありますか? 俺……お話したいです」
俺の知っているレイアさんは、俺の知っているレイアさんはもっと、もっと輝いていた。
今、俺の前で俯くレイアさんは何か……違って見えた。
何かレイアさんに大変な事が起こっているんじゃないかって勝手に想像を巡らせて、それで俺は思い込んでレイアさんを問い詰めようとしていた。
「そんな、急に言われても……健太郎のお休みはいつ? それに合わせるよ。ね?いつお休み?」
「来週、来週の金曜の午後で、俺、終わりなんです。ここにいるの……来週の金曜日の夕方どうですか?」
「それじゃあ、その日に……健太郎は何処ならわかる?」
レイアさんらしい、俺がこの辺りに詳しくない事を先回りして思いを巡らせて、俺の知っている場所を聞いてくれたんだ。
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