第198話 レイアさん5
「何? 」
俺がレイアさんの憂いのある横顔に見入っていたら、それに気づいて、座った目線を送って来た。
「え? いえ、なんでもないです」
「健太郎、あんた、私の顔に見とれてたでしょう?」
「い、いいえ」
「もっと言えば、眉毛見てたでしょう? 私のうっすい眉毛見て、ほくそ笑んでたでしょう?」
何で分かったんだ。
「健太郎、分かりやすいよ。可愛いな……」
レイアさん?
少し目を伏せて、一度口の中に言葉を出したように見えたけど……
少し息を吸ったレイアさんは俺を見据えて、
「どう? 落ち着いた?」
「え?」
「ん……お父さんの事……」
ああ、その事を聞きたくて、さっきから、なんか落ち着かない感じがしたのか、気を廻し過ぎだよレイアさん。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます