第185話 リリィ……

「佐藤さん、冗談よ。リリィちゃんが、からかってるだけよ。そんな噂無いよ」


微笑む推しロリさんを見つめた。

ああ、マジ天使か、未海さん後光がさして見える。


「おい! ふざけんなよ!!」


「助けてー、不審者に襲われてます!!」


両手を上げて、坂の下から登ってきた下校の見回りのパトカーに向かって走り行く完ロリに俺はため息をついて見送っていた。


でも、俺は今回の件、これで落着とは思えなかった。俺には、俺の中には言いたい事が渦巻いていたから。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る