輝ける青の旅立ち

残されたのは飴色の手帳。

寂しさが覆いかぶさる。


大丈夫。

置いていかれたんじゃないわ。

託されたのよ。

さあ。


促されて表紙を開けば

無数の青が飛び立った。


輝きが世界を満たし、

やがて静寂を取り戻した時、

麗しい一対が私に微笑んだ。


誰の始まりも

どの始まりも

いつだってそれは、

息をのむほどに美しい。

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