夏花たちの秘密

その花を食べるとね、眠ってしまうんだ。

そうして僕の大切な人は今も目を覚まさない。

療養所への道、

疲れ果てもたれかかった古い門の跡。

真夏の香りのソーダ水を買うといいよ。

夢の中で可愛い子が教えてくれた。

広場では夏至を迎える祭りの始まり。

動き始めた運命、

揺れる夏花たちに僕は感謝を捧げた。

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