永遠の庭にて

小さな瓶に詰めた庭を彼がくれた。

好きな時に来て、好きなだけ過ごせばいい。

この庭の主人あるじは君だよ。

だけどあなたがいないわ。

私の言葉に彼が笑った。

風も光も花も木も、君に触れるすべてが僕だ。

音も香りもなにもかも。

抱きしめる腕がないのは残念だけど、

僕はいつだって、君の魂を包んでいるんだよ。

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