第五話・奈落と宝珠と幻影と②
―――
GM:皆さんは元の大樹に戻ります。
ミレイユ:もしかしてだけど、私たち300年前の…。
ルゼ:追体験。
ミレイユ:そうそう。
マカロニ:マグナートか? さっきのモンスターだった王が言ってた英雄とかなんと
かは。
アンネ:そうかもしれませんね。
ミレイユ:スーサリアさんに聞きたいのですが、マグナートさんってご存じ?
GM(スーサリア):んー、分からないですね。
ミレイユ:そっかー。
アンネ:もしかして、ダリオンさんがマグナートさんだったりして。
ルゼ:そう! そんな気がする。
ミレイユ:んー、でも名前が違うわよ?
アンネ:そうなんですよね。とりあえず進んで見れば分かりますよ!
ミレイユ:そうね(ほかの球体を見ます。)
GM:大樹にはあと二つの球体が浮かんでいます。
マカロニ:球体を見ます。
GM:マカロニが見た球体には、森の中に小屋の様な物が映っています。
マカロニ:さっきは城で今度は家?
ルゼ:魔女の家?
マカロニ:どうなんだろう…。
ミレイユ:もう一つの球体も見ます。
GM:もう一つの球体には無数のアンデットの姿が見えます。
マカロニ:これ…、まずいぞ。俺は家行きたいぞ。
GM(スーサリア):あの…、今度は私も一緒に連れて行ってもらえますか?
アンネ:いいですよ。危なくなったら逃げてくださいね。じゃあ、家の方から行きましょうか。
GM:では皆さん、家が映っている球体に入ります。入ると森の中に一軒の小屋があります。
ミレイユ:人の気配とかありますか?
GM:聞き耳振ってみましょうか?
【アンネ、ミレイユが成功】
GM:人がいるような物音がします。
アンネ:ノックします。(コンコン)
GM:すると、「どなた様かのぉ?」と老婆の声がします。
アンネ:冒険者なんですけど、道に迷ってしまって、お話を聞きしたいんですけど。
GM(老婆):そうかい、そうかい、いいよ入っておいで。
アンネ:入ります。
GM:入ると中は普通の家に見えます。そして出迎えてくれたのは人間の老婆に見えます。
ルゼ:おばあちゃん?
GM(老婆):おやおや、珍しいねこんなところに冒険者が来るのは。
ミレイユ:依頼があって来たのですけど、道に迷ってしまって。
マカロニ:ここはどこになるんだ?
GM(老婆):ここは黒き森だよ。
ミレイユ:あなたはここで何をしていらっしゃるのかしら?
GM(老婆):何って、わしはここに住んでいるただのババァじゃよ。
アンネ:マグナートまたはダリオンって人知っています?
GM(老婆):ん? 聞いた事あるよう無いようなないような。
アンネ:なるほど。
ミレイユ:おばあさんは一人で住んでいて危なくないんですか?
ルゼ:蛮族とか。
GM(老婆):なになに、危ないことはないよ。ただの森だからね。
アンネ:自分達にとっては普通ではないんだよな。
マカロニ:見識判定を振りたいです。(ころころ)失敗
GM:ただの老婆にしか見えない
マカロニ:ただのババァだな。
GM:するとスーサリアが皆さんの後ろからそっと声をかけます。「皆さん、騙されてはいけません。あの老婆は悪しき者です。」
ミレイユ:また…ですか?
マカロニ:てことは、あいつが魔女かい?
アンネ:そういうことなの?
ルゼ:やっぱり魔女。倒して帰る。お祭り。
アンネ:お祭り、早く帰らないと間に合わなくなっちゃいますからね。
マカロニ:でもいきなり斬りかかるというのも。
ミレイユ:そうよね。
アンネ:とりあえずスーサリアさんのいうことを信じて、ここ奈落(アビス)ですし、この老婆も怪しいんで、肉体言語で話してみましょう!(そう言って剣を抜きます)
マカロニ:肉体言語!? (笑)
ミレイユ:動けなくするくらいにしましょうかね。
ルゼ:拳で語り合う。
GM(老婆):おやおや、物騒なものを取り出して、こんなよぼよぼのババァに何をするというんだい?
ミレイユ:ちょっと、お体調べさせてもらってもいいかしら?
GM(老婆):そうか、そうか、その後ろの奴(スーサリア)に、このババァを斬れとでも言われたのかい?
ミレイユ:何故?
ルゼ:斬ると判断したのは私たちですが。
アンネ:うんうん。
GM(老婆):では良いことを教えてあげよう。お前たちは一体何を一緒に連れて歩いているんだい?
マカロニ:何って?
ミレイユ:あー、そんな気はしてたんだよなー。
GM(老婆):いやね、その女の姿をしたモノ(スーサリア)にわしを斬れと言われたんじゃないかと思ってね。
マカロニ:スーサリアに対して疑いの目で見識します。(ころころ)失敗
ミレイユ:私もスーサリアに本当に同族のメリアか調べたいです。
GM:目標値は10です。
マカロニ:おお、同族は強いな。
ミレイユ:(ころころ)8 失敗 あーなんでー(泣)
GM:スーサリアはメリアにしか見えないですね。
ルゼ:ダイスは教えてくれないんだ。肉体で語るしか教えてくれないんだ。
GM:するとスーサリアが慌てたように皆さんに語り掛けます。「皆さん私を信じて下さい! お願いします!」
マカロニ:考えてみたんだけど、今まで入ってきた球体の中のモンスター、あいつら敵対してきたか?
ミレイユ:してない。
アンネ:そうだったなー。なるほど?
マカロニ:あいつらが攻撃してきたのって俺たちが攻撃したからだよな。
ミレイユ:考察なんだけど、スーサリアが魔女で、私たちに幻覚を見せて人間に復讐をしようとしているとか? んーでも違うかなー分からない。
アンネ:それはありそうではありますね。
マカロニ:でも蛮族にしては敵対心がなさすぎるんだよね。
GM:皆さんが疑心暗鬼に陥っていると老婆が口を開きます。「まったく、お前たちはそんなよくわからない奴に、いやモノに惑わされるとは、可哀想な子達だねぇ。どれ、このババァが1つ、皆さんに道を開いてやろうかね。」そう言うと老婆は両手を向ける。その手には魔法力が込められているのが分かります。どうやら魔法を唱えるようです。しかし皆さんが知っている言語ではありません。
アンネ:え!? これは魔族!!
GM(スーサリア):いけない!! 皆さん逃げて下さい!! 早く!!
一同:逃げます!
GM:皆さんが家を飛び出し逃げ出すと、老婆も後を追いかけてきます。
ミレイユ:え!?追いかけながら唱えてるの!
GM:老婆が魔法を放ちます。老婆が放った魔法をアンネ、ルゼは避け、ミレイユ、マカロニ、スーサリアが受けてしまします。スーサリアは自らが盾となりミレイユとマカロニの二人に向かって話します。「ここは私が何とか食い止めます。森を救ってください! そしてダリオンを探して! ダリオンに伝えて下さい! 約束の場所で待つと!」
―――
激しい光が皆さんを襲い気が遠くなります。そして気が付くと、元の大樹の前で目を覚まします。そこにはスーサリアの姿はありません。そしてミレイユの手には黒い花びらが握られています。
ミレイユ:花びらを見ます。
GM:花びらから見える情景は若い騎士の姿が映る。剣と鎧は血にまみれ、周りには蛮族ではなく複数の人間の死体が横たわっている。
ミレイユ:あ…ああ……(つらいよー)
アンネ:これはどうゆうことなんでしょうか…?
ミレイユ:蛮族を斬ってたと思ったら人間だったとか?
アンネ:この騎士はマグナートで、あまりにも人間が森林破壊をするから心病んで、森を守るために魔女がいるって事にしたとか? でも魔女は本当にいるのかな?
ミレイユ:スーサリアの説は? スーサリアが魔女になってずっと森にいたとか。
マカロニ:何にせよ残る球体は一つだ。
ミレイユ:アンデットだらけの玉。
アンネ:よし!行きましょう!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます