第2.5章 取り戻した日常

第63話 久々の茶会

「お茶入ったよー。」

トポトポ


「ありがとう。頂くよ。」

ゴク…

「うん。おいしい。」

半月ぶりに飲むジェニファーの入れたお茶は格別だ!


「なんだか、前よりも凛々しくなったんじゃない?」


「バンブ村でもダンジョンに潜ってたからね。さっき、そこの倉庫に移した戦利品は、全部俺が手に入れたんだ。」


「あーあれね。見事に竹だらけだね。この土地では希少だから高く売れるかも。」


「本当か!苦労した甲斐があったよ。そのダンジョンがとにかく大変でさ…」


俺はバンブ竹林で起こった事をジェニファーに話した。


B1Fでのシータとの出会い

B2Fでのナーガ・シソーメンとの激闘

B3Fでの光る竹林での鍵探し

B4Fでのトーマス・A・エジソンとの激戦

そして、悪魔アドラメレルとの邂逅かいこう

思い返せば色々な事があった。


「なるほどー。マイケル、いやここではアドラメレルというべきだね。すごい目に遭わされたというか、私なら途中で根を上げてるよー。」

「しかし、妙だねー。ただ、ケニーを悪魔に仕立て上げるだけなら、捕まえるだけで良かったよね。何でアドラメレルはケニーを成人まで育て上げて、ダンジョンに挑ませたのだろうね?」


「言われてみれば妙だな。」


ガチャ!

「理由なら、多分分かるぜ」


会話を聞きつけたのか、隣の部屋からジェームズがやってきた。


「それじゃ、説明するか!」

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