第10話 一難去って、また!
ふう…危ないところだった。500文字しかダンジョンにいられないっていう呪いだけど、役に立つ事も多いな。戦利品も得た事だし、今日は帰るとするか。
〜ジェニファーの家〜
「ただいま!討伐してきたぜ。」
「お疲れー大変だったでしょ?」
ジェニファーはソファーに寝転んでいた。
「それがさ!一瞬で終わった!」
「…どゆこと?それ…見せてもらえる?」
ジェニファーに『冒険の書』を渡した。
ペラッ
「あちゃー。そうかそうか。召喚しちゃったんだね、例の『機神』ってやつを」
「ダメだったのか?」
「結果的には良いんだけど、彼女がいると物語が成立しないからねー。流石『デウス・エクス・マキナ』の語源というとこよ。」
確か、劇において収拾がつかなくなった時に、絶対的な存在を登場させ、強制的にハッピーエンドにさせる事を指しているんだっけ?…言われてみればその通りだな。
「その話は置いといてー。ケニー、君が無事で良かったよ。これからも色々と災難が降りかかっくると思うけど、強く生きてー」
「心配してくれたんだ!ありがとう!」
「…それで、色々な災難って…何?」
「これだよー。私も行きたくは無いんだけどねー。」
ペラッ
それは一通の封書だった。宛名には「冒険家ギルド」と書いてある。
「ケニー・ハントマン様へ
この度は、我々が10年かけて攻略できなかったダンジョン〜ビキャク洞穴〜を攻略して頂きありがとうございました。
弊ギルドとしては貴方を表彰し、称号をお送りしたいので、近日中にお越し下さい。
関係者全員で、お待ちしております。
ギルドマスター ジェニー・セイバー」
な、俺がギルドから表彰されるだって!!
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