忘れさせて


 ひとりぼっちになって幾年だろう。

 あなたが教えてくれた年月の数え方。

 いつからか、それは数えなくなった。

 だって。数が積み重なる度に、その数を見上げる度に。

 きゅう、と。胸が締め付けられるみたいに痛むから。

 これが、悲しみ――?

 それなら。それなら。

 心なんて欲しくなかった。いらなかった。

 感情なんて知りたくなかった。

 こんなのはただ、痛いだけじゃないか。

 もう、忘れさせて――。

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