もじでつづる

白浜ましろ

信じてるよ


 ――信じてるよ


 君はそう言って。


 ――だから、私は待てるよ。いつまでも


 笑顔で送り出してくれた。

 君との約束がいつだって支えだった。

 その約束が在ったから、どんなことも乗り越えられた。


「――ただいま。やっと、帰って来られたよ」


 その声に応えの声はない。

 それでも、君はちゃんと待っていてくれた。

 ひゅうと穏やかな風が丘を撫でて。

 墓石に供えた真っ白い小さい花を、その代わりのように揺らした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る