第7話 煙草
斗真が煙草を吸っている。
この煙草の煙を見ていると気分が悪くなる気がする。
私は記憶を失う前、煙草が嫌いだったのだろう。
この前、病室にいた男がずっと気になっていた。
とりあえず、病室にいた男の事を斗真に話すのだが
途中、ゆうこがイケメンという言葉を出した時に
斗真は少しムッとしたため ゆうこは慌ててその場を取り繕った。
「怪しいな、その男。もしかして悪い奴じゃないのか?
俺はそんな知り合いもいないし。」
「そんな感じには見えなかったけど 斗真もやっぱり
知らないんだ。もしかして 私のファン?」
少しおちゃらけたゆうこに 斗真の冷たい視線が刺さる。
「今度、見つけたら俺が問いただすよ。
危険な奴なら 追い返さないと。」
頼りがいのある発言に頼もしさを感じ
焼きもち焼きな所も少し可愛げあると嬉しく思うゆうこ。
来週の斗真の休みに また優子の様子を一緒に
見に行こうと二人は約束した。
一息ついた 斗真はまた再び煙草に火をつけた。
「その煙草が、なければもっといいのになー。」
ゆうこは そう言いかけたが、止めた。
来週の斗真の休日、二人は その男と会う事にある。
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