第137話
1人の男が寮の周辺を歩いて回る。
「おやおやぁ」
男が目にしたのは1人の女子生徒。ちょうど誰かと電話で話していたらしい。
男は音もなくその少女の背後に接近し
「こんばんはぁ〜」
「ひゃっ!?」
がっしりと肩を掴む。
「綺麗なお肌だねぇ〜」
とっても、美味しそうだ。
「離してください!」
「うおっと」
突如現れた青白い刃に一歩後退する。
「ああ、ハウンド。君もアレか、ハンターって奴ね」
ま、どうでも良いけど。
男の右手に現れたサーベルで少女のハウンドは容易く弾き飛ばされる。
「なっ!?」
「あ、そうそう。聞き忘れてた」
男は顔を寄せながら少女に呟く。
「君が桐堂廻影かな?」
「ち、違います……!」
「そっかぁ。まあ、それはそれで美味しく頂くんだけどね」
「あっ、や、やめて……」
「そんなこと言ってぇ、抵抗弱くなぁい?」
徐々に男の歯が、少女の肩に立てられる。
「ーーーーーーー!」
「ああ、素敵な味だ。とても美味しいよ」
「ーー!ーー…………」
力が抜けた様に倒れる少女。それを尻目に男はその場を後にする。
「また1から探し直しかぁ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます