第117話 newclear
「さて、そこで思い返してみると
戦後、SONYの品川本社で、井深と
親交を深めた昭和天皇だ。
そんな人が、大東亜共栄圏、なんて言って
侵略を企み、隣国の人々を
恐怖統治下に巻き込むかどうか?
大国アメリカやロシアに、勝ち目のない
戦いを仕掛けるかどうか。」と、ドイツの神様は言う。
「自然には考えにくい。それは、
軍部の強要だったらしいな」と、出雲神。
「そう。それは、日本人の振りをした外国人の仕業だった。日本を崩壊させ、南北に分割して占領する。ところが、アメリカが原爆を落とし、無理矢理に戦争を終わらせた。」と、アメリカの神様。
「本当なら、朝鮮半島のように南北に
日本は分かれていたはずだったのね」とフランスの女神。
いいことをしたんじゃないか、と
アメリカの神様はジョークで笑う(笑)。
「そう。その代わりに日本は西側に占領されてしまったので、資産家たちの食い物にされてしまっている。今も、資産家たちに占領されているのさ。だから、解放する必要がある。」と、めぐの国の神様。
130km/hで快く走るサンライズエクスプレスは、そろそろ湘南海岸を走り終え
箱根に差し掛かる頃。
漆黒の闇を、ベージュの車体は軽やかに走る。
乗客たちは、ほとんど眠りについた。
「本当に愚かなる行為だな、金儲けに腐心するのは。日本人に、もう一度平和を取り戻させるには、どうしたらいいだろう」と、誰もが思う。
昭和の終わりまでは、それは残っていた。
日本の銀行は、独自の出資基準があり
国内企業には、ほぼ無担保で融資をして
銀行が倒産する事はなく、国家が最終的に
経営を保障していた。
なので、ジャパンマネーは世界一安全だったのである。
それを妬んだ資産家たちが、アメリカをけしかけて
ジャパンマネーを手に入れようと目論んだので
日本の平穏は崩れた。
それ以降の日本は、格差が発生するようになった。
ずっと、経済が停滞して
結局、ジャパンマネーの価値は下がったから
一瞬、売り抜けた投資家が儲けただけだった。
それも、全て過剰な欲望、攻撃性のせいだ。
お金がなくなると、儲けを出そうとコストを削減する企業も出る。
東京電力は、老朽化した福島原発を廃止せず、使い続けた。
また、隣接する東北電力との間に
非常用電源の配線を作らなかった。
まさか、の時の備えは無駄と判断した。
ところが、まさかの事態が発生して
福島原発は、爆発した。
言ってみれば、目先の金儲けの為に
大損をしたのだ。
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