第55話 as

神様4人は、少し整然とした

東京駅コンコースから

八重洲よりの、日本食堂へ。


名物の洋食を食べようと(笑)。


そんなところは、人間っぽい楽しみも


少しは味わっておこうと言う



下界ならではの楽しみ、である。




フランスの女神は、でも考える。




「愛があれば、薬なんて要らないと思うわ」





ドイツの神様は「それが理想だけどね。実際に、いま、見たように

意味もなく、人を押しのけようとする人々もいる。

ドイツじゃ考えられないが」と。




「それは、アメリカでもそうさ。あんな事したら殺し合いになるな」と、アメリカの神様。





「つまり、日本の人々は、従順に並んでる方で、駆け上がろうとする人々は、日本人の顔をしているけど、そうじゃない、って事?」フランスの女神は、そういう。






「ま、そうかもしれないけど。日本人、とかアメリカ人って、簡単に言えないな、いま。」と



アメリカの神様。





心を、暴力が満たしているような、そういう人々が


世界に増えている。そういう事なんだろう。


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