第37話  dreamer,upperfield



dreamer,upperfield

めぐは、もいちど

寝たら、夢に戻れるかな?

なんて思って(笑)。



窓際から、朝の光が

レールを綺麗に輝かせるのを


ぼんやりと見ながら、のんびり。




れーみぃも、また寝ちゃったみたいなので(笑)






もいっかい、寝た(笑)。














神様たちは、遠い極東で

naritaexpressの個室、4人部屋に3人。




そこに、もうひとり。




それは、フランスの神様だ。



「こちらにいらしたの?」と、綺麗な声。

澄んだ瞳に、長い髪はふんわりウェーブ。



割と、しっかりとした脚どりの女神だ。





「これはこれは」と、ドイツの神様。



うやうやしく礼をすると、女神は

「また厄介なのが来た、西から雨雲と一緒に、なんて」と、笑った。





いえいえ、とアメリカンの神様も笑う。




和やかに、ショートトリップ。



東京までの短い時間。




「皆様は、これから?」と、女神が聞くので




アメリカンの神様は「ああ、せっかくだから

サンライズエクスプレスで、出雲へ直行しようか、とね」と言うと


女神は、まあ、と笑顔になった。


もともと華やかな顔立ちが、笑顔になると


大輪の薔薇のようで。




神様だから、男でも女でもないけれど

とっても魅力的である(笑)。






「人間だったら恋してしまいそうだな」と

ドイツの神様は、角ばった顎でそういうと




「似合わんな」と、めぐの国の神様。




みんな、笑顔になった。

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