第24話  destination



destination

そうして、神様は

オリエンタルエクスプレスで

一路、黄金の国と呼ばれたジパングへ。



そう呼んだのはマルコポーロだが

想像である。



そういう国があったらいいな、と

思う気持ちがそういうイメージを呼ぶので




実際にどうだったかは、まあ相応である。





西洋人からみれば、当時の日本は

清く美しい人々ばかりだったから

それは確かに黄金のような国であったかもしれない。



島国なので、格別争う事もなく

丸く納める事が美徳だった。




仏教が入って来ようが、キリスト教があろうが


神道があろうが



排他なんてせず、一緒に楽しんで



八尾万の神様、なんて言ってしまうくらいである。





島国だから、嫌っても

海から追い出すなんて事をするよりは


お互いに助け合おうと言う気持ちで

生きていく、ある種原始的な

共同社会。




だったのだが(笑)。

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