夫が陰謀論にハマってしまった

作者 達見ゆう

公正世界仮説が暴走すると紙一重。番外編が反面教師です。

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世界には勧善懲悪と因果応報があり悪は必ず滅ぼされる。
そういう信念を公正世界仮説というのですが、暴走させると、宣教師になってしまいます。銃で撃たれるか聖書で頬を打たれるか選べという奴ですね。

ワクチン接種は義務ではありません。また打たない事を他人から責められたり、職場の担当から外されたり不当な扱いを受けることがあってはなりません。
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0067.html
厚労省のホームページにもあります。
「義務とは異なります。接種は強制ではなく、最終的には、あくまでも、ご本人が納得した上で接種をご判断いただくことになります。」

つまり自分で情報収集し誰にも諭されたり脅されたり叱られたりすることなく自分で納得しましょうということです。ワクチンを打つ権利も打たない権利も予防接種法の付帯決議によって平等に保障されています。

また自由な選択ですから理由は必要ありません。申告したりあれこれ詮索したり、打たない方を選んだからと言って後ろ指をさされるようなことがあっては自由な選択になりません。無神論者が異端審問官に裁かれることがないように、信者が共産主義者に迫害されるようなこともあってはなりません。
打たない理由を申告する義務も尋問する権利もありません。

番外編で作者が同僚に「雷を落とし」て公正世界仮説を加速させていきます。
その「反ワクチン滅ぼすべし」という執念は「ワクチン許すまじ」と紙一重ではないかと思うのです。ワクチンは万能ではありません。それは付帯決議の三項にも書いてあります。「実績が乏しい」だから情報収集して自己判断して欲しい。義務にはしないというのです。
打っても良し打たなくても良し。自分の身体の主権ですからお互いに尊重したいものです。そういう意味でよい反面教師。

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