第106話 夫、引きこもり6日目に突入。私、勉強を続ける
えー、結論から言いますと、千田さんはとても中立的な回答をくださいました。
おかげで、ご飯だけは食べるようになりました。
私が別室に引っ込んでる間だけですが。
まあ、あれは白黒つけたら、本当に「よろしい、ならば戦争だ」となりますからね。
で、夫が別室の間に服の断捨離したいのですが、暖房が壊れている&予備の暖房がないので寒くて進みません。怒っている理由の一つに私の服やバッグの多さがあります。
夫の魔窟には敵いませんが、毎年のように通常の服に加えてレッズユニフォームやら優勝記念グッズ(大抵はTシャツかマフラー)やら買っていれば増えるのは当然ですね。
今日もオンラインショップを見ると富士フイルムスーパーカップ優勝記念グッズ(受注生産)がありましたが、こらえました。
そして、なかなか読めなかった積読の一つ「禍の科学〜正義が愚行に変わるとき〜(ポール・A・エフォット著 日経ナショナル ジオフィック社」を読み終えました。最初は人類に幸福をもたらす技術だったのに「どうしてこうなった」な事案をまとめた本です。
全てで第八章あり、ロボトミー手術やらトランス脂肪酸など現代だと悲鳴モノや、子どもの頃に有害で使用禁止されたはずのDDT。実は一番安価で安全な駆虫薬てはないか、と見直し議論が始まっているなどいろんな話が検証されてます。
特に第七章の「メガビタミン療法」はその分野では門外漢のノーベル賞受賞者が提唱した健康法であったのに衝撃を受けました。
残念ながらビタミンCは風邪予防にならない、過剰摂取はかえってがんなど引き起こす、とあり、多角的に検証したりするのは大変だと思ったものです。二十一世紀になっても議論されていたというからサプリメント市場が栄えているのもその名残りなのでしょう。
でも、冬のミカンは美味しいので食べますけどね。そろそろ短期間しか出回らない八朔が出るから買わないと。伊予柑が長く流通しますが、私は程よい固さと酸味のある八朔のファンです。
閑話休題、第八章はそれまでの検討で要約すると「どんなものにもメリットデメリットがあり、秤にかけて上回る方を採用する。ゼロリスクは存在しない」ということでした。「ゼロリスク」を提唱したきっかけはDDT使用禁止を訴えかけた環境保護者でしたが、彼女は文才はあったが化学の知識はない門外漢でもあった。
あれ? なんか今のコロナ禍にも通じるぞ。門外漢のノーベル賞受賞者がマラソン時の呼気で感染するかネックマフラー提唱したり(後に厚労省が走行中のマスクは酸欠や熱中症リスクの方が高いのでネックマフラー含むマスクは不要と呼びかけ)、とある抗寄生虫薬の発明者がコロナにも効くと言い出したり(経歴見ると医学者ではあるが微妙に分野が違う)、デジャヴを感じる。
なぜこんなデマやトンデモがまかり通るのかと言うと「ノーベル賞受賞者が言うのなら」と信じてしまう人が一定数いると言うことだ。その一定数の中に「有名人」「ジャーナリスト」など言動一つで世論を動かしかねない人もいる。
よくインチキ商品の広告塔に芸能人が使われるのも「有名人が言うのなら」という謎の正常性バイアスがあるからだろう。
この本はお勧めです。アヘンやロボトミー手術、化学肥料はもはやホラーの域ですから創作資料にもなり得るでしょう。そしてちゃんとした専門家ほど「メリットの方が上回るから採用されたワクチンです」という言い方をするのかと納得したのであった。
一方、夫は漏れ聞こえる音からして相変わらず趣味の分野含めて動画三昧のようです。文字を読むのが苦手と言ってたから、悪口で言ってるのではなく夫はASD疑いだけではなく「難読症」疑いも入っているのかもしれません。だからこそ、情報が見やすい動画に情報を求めたのでしょう。そう考えるとネットメディア、いや○ノ○ニュースの罪は重い。
どうにかASDにしろ、難読症にしろ、行動認知療法など受けてもらいたいのですが(どちらも現時点では薬は無い)難しいものである。
オマケ・https://kakuyomu.jp/works/16816452219629036093/episodes/16816700428149835044の続き。
私は定期的にチェックしてエロリストに入れられてたら通報&ブロックしてます。
そういえば夫のアカウントはどうなったのかと見てたら
・義務教育を活かせなかった人
・典型的ネトウヨ
・ご都合主義のダブスタ
・日本の民度
……アレなリストが増えていました(リスト名は変えてあります)
まあ、他人の目を気にしない人だし、教えるとまた怒るので放置しておきます。
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