第22話 ここでちょっと陰謀論の整理

 陰謀論にも

 ①荒唐無稽系

 ②有り得そう系

 ③上記二つのミックス系

 と分類されると思う。


 夫がハマった陰謀論は聞いていると②に近い③のようだ。


 まず、ディープステート(闇の政府)はさすがに信じてなかった。が、大統領選挙に中国が暗躍していると思ってる節がある。


 まあ、確かに共産党独裁、強権発動による武漢二ヶ月ロックダウン、人権? 何それ? 都合の悪いネットは即遮断などなど強烈な国だから、何やらかしても「あの国ならやりかねん」と思わせる。だが、証拠がない以上は「怪しい」だけである。


 トランプ氏だってロシアゲート疑惑あったのに、それについてはスルー。


 バイデンは親中派と信じてる様子。媚びているとかなんとか。この辺りはよくわからんが、中国の飼い犬状態のWHOの脱退手続きを取り止めたので「やはり中国寄りだ!」と思っているとのこと。

 あの組織にも初期は「インフルエンザ並、慌てることはない」やら観測を間違えまくって、組織の意味あるのかという問題があるが、トランプやバイデン一人ではどうにもならないと思う、うん。


 次にノーマスク。これは過去にも書いた通り過剰な正常性バイアスがかかった状態。とにかく喋らなければ大丈夫。飛沫は吸い込むことはない。

 一番の目的は目や鼻、口を触らないことなのだから気をつければいい。

 ……ある程度合っているが、自分が不顕在感染者だった場合を聞いても「かからないよ、大丈夫!」としか言わない。自分が伝染らないだけではなく、うつさないということを理解していません。これも過剰なバイアスと思われる。

 あまりにもマスクを着けないから一時期「ドナルド・トランプ君」と呼んでいたくらい(本人はノーダメージ)。本家が感染しても何処吹く風。


 そして「コロナはただの風邪」「大したことない」と言い出した根拠を探した。


 Wikipedia情報だがT田K彦氏の主張と一致。……T田、お前だったのか。デマを撒いていたのは。

 〇〇〇ニュースでもレギュラー出演してるが、まともに主張を聞いていなかったので気づかなかった。SNS上でも「大袈裟 」「検査数増えただけ」「重症者は少ない(令和三年五月時点では変異ウイルスの影響でこれは崩れつつある)」などが散見され、夫のTwitterにもいくつかRTされている。


 そして、厄介さを増幅しているのが私達が国家公務員であること。公務員ならではの裏側(もちろん守秘義務の塊)を大なり小なり知っているから、陰謀論に現実味を加味させている。

「〇〇は〇〇」という一般では噂になっていることも「あ、それはホント」と一部ではあるけど知っているからだ。書いたら本当にクビになるので書けないが。


 でも、トランプ頑張れ、バイデンはダメだと言うのはやはり陰謀論の影響が多大。


 ワクチンについてはマイクロチップや遺伝子書き換えは信じてなかった。そこはちゃんと理系なのね。

「罹患した患者の抗体は三ヶ月ほどで消える。ワクチンも効果なんてすぐ切れるに決まってる。そんな無駄なことしたくない」

 長期的データが無いからこれは現時点では反論はできない。世界規模の壮大な治験状態でもあるし、現に接種中にアストラゼネカやジョンソンエンドジョンソン製品に血栓ができる副反応が報告されている。

 しかし、無料だし、集団免疫獲得のために打って欲しいものである。現時点では効果はとりあえず半年もっているのはわかっている。その間に医療機関の負担を減らせるのならそれで良いと思う。


 荒唐無稽系ならば論破するのですが、難しいところだ。


 次は治療薬系の夫の持論(陰謀論?)を書く予定。

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