7【詩集】花に秋風

バスタブ

ぼやけている視界に溜め息を一つ

湯気が天井を這っている 

空想のように

溢れていく想いに流し目を送る


排水口に詰まっている過去はもう見ない振り


僕ら何だって出来るはずなんだ

鼻歌を響かせて

ほら、何だって自由なはずなんだ

生きるためのアイデアを僕は歌う 

嗚呼、漂う


ぼやけている世界に溜め息を一つ

今日を洗い流している いつものように

明日生きるためのアイデア 浮かんでは消える


排水口、煮詰まっている答えは見えない振り


ずっと浸かっていたい

この湯気に上がるまで ただ歌う

嗚呼、漂う

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