舟酔い
僕らしく詩を詠いたい
僕らしく生きたい
余計なことばかりだ
無理やり有耶無耶にしてしまって
それは可笑しなことだ
それも恥なことだ
メーデー 心臓にさわった
9月の大きな風が
海を大きくうねらせて
沈没を促している
きっといつか助けが来て
僕を引き揚げたら
メーデー 心臓に刺さった
この銛を引き抜いてくれ
魚らしく 海を泳いで
鳥らしく 空を飛びたい
兎らしく 野を駆け回って
僕らしく 生きたい
わからないことばかりだ
だからすぐ有耶無耶にしてしまって
それは可笑しなことだ
そのはずだ
メーデー 心臓にさわった
9月の大きな風が
僕の背中を突き飛ばして
座礁を促している
きっといつか死ぬのならば
海に還るのならば
メーデー 心臓に刺さった
この想いを引き抜いてくれ
わからないことばかりだ
メーデー、メーデー、メーデー
心臓にさわった 僕のこの想いたちで
命を売りに出している
この想いを忘れさせてくれ
メーデー これが届くのならば
どうか引き揚げてくれ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます