リンネの雫

前世がどんな奴なのかって どうでもいいよ

ただ広くて青いあの海にさえ行けたなら


ぱっと湧いて出た命だ

今はまだ激しい上流の途中


いつか僕も緩やかな下流を生きるだろう

水面が光っていて 小魚が跳ねる

もっと向こうには海があるって知っている


全盛期が息苦しい“今”だって どうでもいいよ

だだっ広くて青いあの海にさえ出られたなら


ぱっと湧いて出た命だ

今はもう何もない下流の終わり


前世がどんな奴なのかって どうだっていいよ

生きてさえいるのなら


ぱっと湧いて出た命だ

今は高い、高い空の上


ぱっと湧いて出た命だ

今はまた激しい上流の途中

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