浮浪者に芥箱

言葉をいくら並べようが 届かないものは有耶無耶さ

手紙に幾ら連ねようが 届かないものは芥箱あくたばこ

縷々るるを語ろうが芥箱


どうでもいいんだよ

これまでの人生も 思い出も 

全部、ごみだから

臭い物には蓋をして

さあ、忘れてしまえよ何もかも


旗を幾つも掲げようが なびかないならば有耶無耶だ

夢を幾つも掲げようが 叶わないならば芥箱

君がいないなら芥箱


分かっているんだろ

これからの生き方も 

息の仕方も 歩き方も

生きる為なら塵をも食う

なあ、成り下がってんだよ浮浪者に


君を幾日も思おうが 戻らないならば有耶無耶だ

花束に水をあげようが 枯れてしまうなら芥箱

過去を漁るなら芥箱

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