コラム風〔2018年〕

時空転生、ジュラ紀へ跳んだ

 食後、店を出て、近くの両替屋(銀行)に行き、現金を補充した。駅前デパートに行き、日用品を購入した。帰路、弁当屋に寄り、おにぎり弁当を買った。帰宅後、浴室に行き、温水を浴びた。体を拭き、服を着た。

 沸き立ての湯で即席コーヒーを淹れた。熱いやつを飲みながら、小学館の『大むかしの生物』を開いた。最近興味を覚え始めたカブトガニについて調べるためである。カブトガニはいわゆる「生きている化石」と呼ばれている生物の一種だ。カブトガニの立場に立てば、不愉快な綽名である。


 カブトガニは古生代に登場した。当時は然程目立つ存在ではなく、世界の片隅で、細々と暮らしていたようだ。最大の繁栄期は中生代(ジュラ紀)だと云われている。2億5千年前の地球は、現在よりもずっと住み易かったに違いない。ヒトという名の狡猾で残忍な動物がいなかったのが大きい。ゴジラの先祖が、生命の謳歌を満喫していたのもこの頃である。


 滅びの危険を回避しつつ、今まで命を繋いできたカブトガニだが、今後の展開はこれまで以上に過酷であろう。人類の他に天敵がいるのかどうかはわからないが、温和な性格がかえってアダになるかも知れない。

 最終戦争が勃発して、人類が地球の表舞台から吹っ飛べば、話が変わってくる気もするが、核爆弾で汚染され尽した環境では、カブトガニとて長くは持つまい。あるいは、異常進化を遂げて、生き残った人類を追いかけるか。コブラガールの続篇の敵役候補として、カブトガニを考えている。〔10月27日〕


[Quinもわさんのコメント]

そもそもカブトガニ食えるのかな……と思ったら確か東南アジア方面だかでは塩茹でにして食べるんだとか。でも食えそうな部位がないような。


[闇塚の返信]

カブトガニ料理か……。どんな味がするのか、想像もつかないですね(笑)。


[シンカワメグムさんのコメント]

カブトガニ……!只今シンカワ震えあがっておりまする。(笑)

絵に起こしたらえらいこっちゃですな。

あの甲羅、あの足、あのフォルム...!描ける気がしねえ...!(笑)

コブラガールの作画の時も感じましたが、円谷プロってすごいな~と思います。あのデザイン性に富んだオシャレな怪獣たちに、メッセージ性の強いストーリー!コブラガールもかなり近いですよね!面白いです!(≧▽≦)

続編も楽しみにしております!ご依頼も震えながらお待ちしております~(笑)


[闇塚の返信]

彼らのデザインは中生代に完成して、それから全然変わっていません。まさにクラシック生物。一見不気味ですが、案外ユーモラスな感じもします。


初期の怪獣(のデザイン)は良かったですね。博徒の親分風の面構え(怖いけど、笑える)もいい。機能や能力もわかり易く、砂利(俺)のハートを「がちっ」と掴んでくれました。


シンカワさんのイラストが、彼女のキャラを膨らませてくれました。ありがとうございました。

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