第36話


それから何時間か経った時に目が覚めた

ゆっくり意識がはっきりしてきた時に胸に違和感があったので見てみると結月が起きて頬を擦り付けていたり手で撫でていたので可笑しくて笑ってしまった


「!!ッッ起きたなら声かけてよ!」


「可愛いかったからつい…」


「だって…愛おしくて…」


「…ホントに付き合ってるんだね」


「…うん、チュ…」


「…ン…」


「…これ以上は欲しくなるからやめとくね」


「…欲しくなるって…」


「だって……橙李が思ってるより私我慢してたんだよ?好きって言う前もだけど…」


「あざっす」


「ふふ…可愛い、あー好きだなぁ、」


「俺も…あっ今何時です!?」


「ん??5時前かな?どしたの?」


「ヤバ!!晩ご飯!!親帰らないから…あっ華帆からお怒りのRINEが…」


「でたシスコンお兄ちゃん!!…ならもう帰らないとね…」


「…晩ご飯うちで食べる??」


「いいの!?…迷惑じゃない?」


「うん、ってか、まだ一緒にいたいし」


「よかった…私も一緒にいたかったから…なら帰ろっか」


そういい2人で家に帰宅した。



「おにぃ遅い!!」


帰ると1番に怒った華帆がやってきた


「ゴメンって、ほら結月がケーキ買ってくれたから機嫌直して」


「華帆ちゃんゴメンね、橙李独り占めして、ケーキ食べて」


「結月さんこんばんわ、あーここのケーキめっちゃ美味しい所のだ!!ありがとう!!ってかさぁ…2人もしかして付き合ってる??」


「「なんで!?」」


「いや…気づいてないの?…はぁおにぃも結月さんもポンコツ??…2人手繋いだままだよ??」


「「あっ」」


といい手を離すと


「まぁいいけどね、ってか結月さんなら大歓迎かな、おにぃ結月さんと遊ぶようになって前よりいい顔する様になったしダサかったのも直ると後は絵が壊滅的に下手なのと歌声さえどうにかなればなぁ」


「え?橙李音痴なの?」


「いや音痴ではないんだけどねぇ寧ろ上手いよ、ただね…まぁお楽しみって事で今度カラオケ行ってみたら、最初驚くよ!!」


「んーなら今度カラオケいこうね」


「いいっすね、また結月の歌声聴きたいし」


「え?もう聞いたことあるの?」


「あー結月バイクの後乗ってる時歌ってる事あるからね、めっちゃ上手いよ、華帆と同じくらいかな」


「ちょっと!!最初突っ込まれたけど、その後何も言われないから気づいてないと思ってたのに!!」


「あー結月さんめっちゃ顔赤い!!てかおにぃご飯を所望する!!カルボナーラが食べたい!!」


「はいよー、結月は?パスタにするから好きなの言っていいよ?」


「んーオススメは?」


「んー何でも出来るけどなぁ」


「あっならおにぃ3種類くらい作ってよ!!色々皆んなで食べよ!!」


「あーそれがいい!!」


「ん!ならサラダとパスタで!結月、華帆の相手してて」


「結月さん!!お風呂入ろう!!おにぃの入浴剤使うから気持ちいよ!!もう沸かしてるからほらほら!!」


「は!?なに勝手に使ってんの?」


「帰るの遅い奴が悪い!!」


「いや…」


「それにおにぃの物は私の物だから、それに結月さんに入ってもらえるならいいでしょ?」


「まぁ…結月がはいるならいっか…」


「やった!!高いの使お!!ほら行くよ!!」


「あー橙李が華帆ちゃんに勝てないのわかるかも…もしかしたら瑞希より強いかも…」


と結月の手を引っ張ってお風呂場に行った、

その間にサラダと大量のパスタを茹でカルボナーラ、キャベツと鯛ワタのパスタ、ナスとベーコンのトマトパスタを作り終える頃に2人が出てきた


「…おにぃ神様は不平等だよ…なにあの綺麗な…」


「ちょっと華帆ちゃん!!それ以上はダメ!!」


「…私なんて…」


「いや中3にしては十分でしょ」


「でもGって…なのに形も…」


「おい!!いってんじゃないの!!」


「しかも…」


「あーもうお終い!!」


「…2人とも冷めるから食べよ?」


と華帆が結月のある一部に嫉妬をしているがとりあえず座らせてご飯を食べる事にした。


「美味しい!!ってかコレヤバくない??」


「やっぱりおにぃのパスタは美味いね、外食いらず!!」


「いやコレ本当に凄い!!」


「まぁ流石に小さい時から作ってるからね、ここ数年母さんほぼいないし」


「まぁアレは色々凄いからね…」


と華帆と俺が笑っていると


「そうなの?」


と不思議そうに見ているので


「あー母さん皆んなが知ってるような大きな会社で働いてて…まぁ凄いよ色々な意味で…」


「あの人は人間じゃないからね、美人だけど広島弁バリバリだし…私が唯一叶わない相手かな…」


「まぁ厳しい人じゃないから今度あってみたら」


「「え!?」」


「おにぃ…わかってて言ってる?」


「ん?」


と横の結月を見ると顔を赤くしている


「あー鈍感青春ブタ野郎だコレ…結月さん…ドンマイ」


「…がんばる…なんでそういうのは気づかないかな…まぁ若いから…」


「あー多分意識してないからかな、何処か抜けてるからねおにぃ」


「よくわからんが俺は裕也よりはマシだ!!」


「…おにぃあんなのと比べたらダメだよ…アレはねぇ…」


「裕也君ってそんなに…?」


「あーアレはねぇ…香澄ねぇがよく頑張ってるんだよね…まぁ香澄ねぇが変態ポンコツだから色々ちゃんと進んでるけど…あの2人はそれ以外では成り立たないよ」


「あー確かに」


「橙李も私無しじゃダメな様にしてあげるね」


「おー結月さん言うねぇー」


「…もうなってるんで大丈夫です…」


「2人ともイチャイチャするなら2人の時に…」


と言われ照れ臭くなったので話を変える様に


「あっそういえば華帆、依澄とデートするんだろ?どうなんだよ?」


「え!?華帆ちゃん好きな人いるの??」


と興味深々に聞いてきた


「ん?好きというか唯一の幼馴染だから仲はいいよ?最近アイツが目合わせてくれないと思ったら誘われてビックリしたけど」


「あー華帆ちゃんそれは…」


「結月面白いから黙ってみてよ…で依澄の事どう思う?」


「んーまぁ付き合いたいとかは…他の男共に比べればマシだけど」


とモジモジしながら言い出したので面白くなった

結月も同じらしくあの悪い笑顔になり


「ましって事はいいんじゃないのかな?」


「んーまぁゆーにぃとかおにぃが近くに居るせいで他の男がダメ過ぎて…依澄はまだマシってだけかなぁ、ってかこの私と付き合える人って依澄くらいじゃない?」


「…その自信は何処から…」


「…流石華帆ちゃんね…」


「え?当たり前でしょ?まぁ依澄がどしても付き合いたいって言うなら考えなくもないけど、告白したら負けじゃない?」


「「は??」」


「だって告白したら立場が下になるから負けじゃない?だから依澄に告白させるようにしてからじゃないと…恋愛頭脳戦かな」


「…ねぇ橙李…華帆ちゃんもだいぶ…」


「まぁ華帆だからね…」


「いやこの私が告白するとかは無いからね!!アイツに好きって言わせてみせる」


「これって好きっていってるよね?」


「気づいて無いみたいだけどね…」


「まぁ任せてよ!!ドーンだYO!!って感じかな」


「あ、やっぱり華帆ちゃんあの漫画に…」


「まぁ優秀なバレット兼メイドいないけどね」


「かほ様は告らせたいだね…」


「それそろそろ怒られない?誰かに?」


「まぁ見ててよ!おにぃ達には陰で動いてもらうからよろしくね!!」


ドヤさっと顔をしているのではいはいっと返事をして食事を楽しんだ、食べ終わると瑞希さんから電話があり急いで帰っていた


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