第23話


そんな話を2階でしているとは気づくはずもなく、俺達は試合を見ていた。

第2クォーター残り7分で10対22とバスケ部などのメンバー相手によくやっている

てか相手は運動出来ないやつはゴミの様にあつかってる


「裕也入ってすぐジョ○ョ立ちする?」


と笑いながら聞くと


「いいんじゃね?少しはおちょくっても」


と笑顔で返してくれた。


「メンバーチェンジです!」


そう審判が言うと


「よし行くか!伝説をつくりに!」


と裕也が満面の笑みでいってくる


「お前は華帆か!?ならまずは…」


と言いながら2人で真ん中にいき華麗にポージングを取ると2階から


「裕也!!橙李!!なにカッコつけてジョ○ョ立ち決めてんの!?スタンド使えないんだからもっと華麗にやんなさいよ!」


と香澄の大きな声で会場中から笑いがおこった


「なぁ今日のアイツ華帆みたいじゃない?裕也どうにかして、あんなの1人で充分」


「あーお嬢様テンション上がってんだよ、よしやるか!」


といい2人でコートに出て行った


へい!といいパスを貰うと前に壇上がチョロチョロとやってきた


「やっと出て来たかよ隠キャ君、12点差あったら十分だから頑張ってあがけよ」


「は!?陰属性舐めんなよ、シャ○クくらわすぞ、」


と言いながら柔らかくドリブルをしている、ボールの指の掛かり、シューズの擦れる音を思い出しながら


「ゆう!!」


と大きな声を出してパスフェイントをする。

全員が急な動きだったので声に釣られて裕也に目を向ける


「なぁーんちゃって」


といいながらボールを掴みシュートを放つ

3Pライン少し後ろから綺麗な放物線を描きリングに パシュっと音を立てる様に吸い込まれていった


「ダメだよお猿さん、目の前のボールから目を離したら」


といいながらさがっていく


「みんな、最初ハーフコートマンツーで行くぞ!」


と声をだし散らばっていく途中


「お前最初アリウープだろ?次は寄越せよ」


と笑いながら裕也が離れていく


壇上達もパスを回しながら攻めてくるが、瀧元にボールが渡りそうな所でパスカット


ドリブルをしながら左腕を側にしてあげる


「よーし相手からのお零れ、大切にいこうか、、」


といい目を向けると裕也が寄越せよと言わんばかりに見てくる

アイツ、スポーツしてる時はイケメンだなぉと思いながら

今度は無言でパスを出すと、マッチアップの壇上が


「は!?何処にシュート打ってんだよ、まだハーフ…」


と何か言っていたのだか、空中でボールをキャッチした裕也がダンクを決めた


うおぉぉぉぉ生でアリウープ始めてみた!!


しかも距離結構あったよなぁ!?


裕也くーーんカッコイィぃぃ


コレ球技大会のレベルじゃなくね!?


と大歓声が起こっているなか、裕也が手を挙げて答えている

相手も早いリスタートを掛けようとするが、ボールが入って直ぐにスティールする


そのままボールをとりダッキングで1人交わしてシュート、ゴールを奪う

ここまでまだ1分しかたっていなかった


「おい、あと5点だぞ?大丈夫かなぁ?」


と煽る様に、聞こえるように相手チームに伝え、癇癪を起こしている。

今度は取られないよう早いパス回しをしてくるが、バスケ部の奴からパスカットし、そのまま攻め込む


1人、2人とチェンジオブペースとクロスオーバーをつかい抜いていく、壇上が突っかかって来た所で俺に3人、裕也に2人着いたので張り付かれる前にゴール前にいるクラスメイトにパスをしゴール


その後もパスカットなどをしゴールを奪いながら22対22で前半を終える


ハーフタイムに入る前にに壇上達がこっちを向いていたので


「後半引っ込んだりすんなよ、女の前で逃げんのか?俺より上手いんだから頑張って」


と言い残しベンチに戻ると2階から


「橙李大丈夫??」


と香澄が声を掛けて来たので


余裕だよ!と言わんばかりに手を挙げて答えると裕也がクラスメイトに


「皆んなすげーよ!!俺達居ないのによくあれだけ頑張ったな!」


と言いながらクラスメイトを称賛している


「よし、後半だけど、フルでオールコートで当たるぞ!もう1点もやるな!俺と裕也以外はへばったら交代していいから最後カッコよく決めるぞ!!」


と俺が言うと皆んなやる気になってるみたいで


「「「「「おおぉぉぉぉおぉぉぉっっっ!!!」」」」」


と気合いを入れていると1人から


「てか裕也と松原の登場がカッコ良すぎる!俺らも次始まる時だけで良いからジョ○ョ立ちするぞ!」


と意味のわからない事を言っていると皆んなどんな立ちで入るか盛り上がっているので裕也に


「やっぱいいなバスケ、ラストダブルスコアは目指そう!!」


「相変わらず強気だな!でも体あったまったしどんどん寄越せよ、今日は一本も外す気がしねー」


「そりぁ俺がパス出してんだから外す訳ないだろ?」


と笑いながら答えていた。


後半は怒涛の攻撃だった

皆んなでセンターコートまでボールを運ばせない守り、

俺が主にカットして3人掛かりで来ても嘲笑うかのようにドリブルで交わす

シュートも俺と裕也がダンクやダブルクラッチなど魅せながら会場を煽る


残り時間1分をきりへばっている壇上が


「っっっおい!少しは手抜けよ」


「チャンスは最大限に生かす!それが私の主義だ!!」


「意味わかんねー」


「お前もう少し昔の偉人の名言調べた方がいいぞ!」


と笑いながらボールを裕也に預けてゴール


「お前、偉人じゃなくて○ャアだろそれ!?それよかあと一本キメるぞ!!」


と裕也がいいながらプレスを掛けに行くので付き合う

ボールをカットし切り込む、シュートしようとすると裕也が


「…左手は…そえる…」


「言わせねぇぇよおぉ!!ゆう!ラスト!!」


とパスを出し、裕也が切り込んでダンクしようとすると意地で何人か止めにかかる!


「…ほら、最後決めろよ、相棒!!」


そう少し悲しげな声と共に昔なら考えれない裕也のパスをつけ、

飛ぶ



ありがとよ、相棒



そう思いながらダンクを決め笛が鳴った

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