第10話




「っふふ  きもちぃ  そのまま寝るまで続けて」


俺は返事をせずゆっくり撫で続けた、すぐに寝息を立て始めたが辞めたら怒られそうなのと初めてで全くわからなかったので、律儀に撫で続けた、ただ高校生2年生の性欲はこんな事でもかりたたれてしまう、あのうっすら見える谷間に指を入れてみたい、もっとこの人に触れてみたいなど思い行動してしまいそうになるので、結月さんが散らかした枝豆と柿ピーをての届く範囲で綺麗に片付けた、それから30分くらいたっただろうか、平田さんから


結月ちゃんおちついた?皆んなでそろそろ向かうよー後5分くらい


そうメッセージが来たので結月さんに起きてもらいパスタを茹で始めた、まだ結月さんは眠そうにふらふらしていたが、取り敢えずつまめるように用事し直して結月さんに水をのませていたら


「結月大丈夫ぅ??」


と先に瑞希さんだけが入ってきた、どうやら皆平田さんから結月さんが手のつけられない状態という事を聞き待機してるらしい


「さっきまで寝ていて、水ものんで回復してきてるので大丈夫だと思いますよ?」


「とーりー、ごめんねぇ、結月大丈夫??」


「…眠い、帰ろ瑞希」


「いや今来たばっかだしご飯たべたいし」


「…眠い、帰る」


「とーりーどうしよっか??」


なんか色々大変そうだし、送って行った方がいいか


「僕送って行きましょうか?」


「…よし、橙李かえるぞ」


「なんか、とーりが結月の僕になってる!w」


とりあえず外の人達に説明をし、作りかけのパスタを平田さんに丸投げをして、


「松原悪いな任せて大丈夫か?」と原田さんが聞いてくれたので、


「はい、ここから歩いて10分くらいですし道もわかりやすいので大丈夫です。あとは結月さんにちゃんと歩いて貰います!」


「まぁまぁ鬼みたいな事いってるね、なんかあった?」


「枝豆と柿ピーの散弾をあびました」


「よし、よく分からんが、今日は結月ちゃんが悪い!w まぁお前なら何の心配も無いしな童貞君wそれより飲みたい!」


「童貞関係ないですし最後のが本音でしょ!w」


と話がまとまったので、瑞希さんに家に入る許可を貰ってふらふらする結月さんを連れて帰る事となった


「じゃーとーりよろしくね、少しくらいおっぱい揉んでも気づかれないから運賃と思ってやってもいいよw」


「妹としてその発言ヤバくないですか!?w

まぁそんな度胸あったらこの前のデート失敗してませんよw

ではみなさん楽しんでくださいねぇ」


そう言い残し外へ出た、結月さんは先にゆっくりと自販機で買った水を飲みながら歩いていたので急いで追いつき帰る事とした、ちなみにバイクは前もって双子の家の駐車場近くに止めさせてもらっているのでそこは気にしなくていいのが楽だ、

少し歩き平田さんアパートが見えなくなる頃結月さんから


「…あぶないから手つないで」


と言われたので手を繋ぎゆっくりと歩いている、お互い無言でもう10分くらいたったかな、あと少し家に着きそうなころに


「むぅぅあぁ、苦しい、橙李ごめん、ブラ外して?」


「ぶぅうぅぅー、何いってんっすか姉様!?」


いやいやいやそれは無理があるぞぉ!!

どうしろと、この人ホントに酔ってるのか?

いやいや、マジどうしよう、でも苦しそうだし


「いやマジで後ろだからお願いフック外せば楽になるから、誰にも言わないからお願いマジで」


「どしてもですか?」


「はやくぅ」


んー理性で頑張って本能をおさえれるか?てかこうなった結月さんから逃げれるわけないか、と思いなが、背中がわからシャツに手を入れる


あっめっちゃ、体あったかいしスベスベ、と背中をなぞるように手を進めると


「ッツ!…触り方エロい!バカ橙李!!」


「すいません!」


「そんなに私の体に興味があるのかなぁ?」


とまた悪い笑顔で言ってるんだと思う。

このままだと終わらないので


「…では失礼します。」


と言い頑張って手を伸ばし背中のホックの部分に手が届いた、しかし


「…あれ?なんかフックの部分ありませんが?」


「そんなはず…っあ、ごめん、今日フロントホックのだった」


「いや!!

それただのイジメですよ、もぅしっかりしてくださいよぉ」


そう言うとごめんごめんと言いながら自分でフロントホックを外し始めながら


「でもアレだね、ブラくらい片手で外せないとダメだぞ少年」


少しイラッとしてしまい


「そんなに僕に外されたいなら、次は片手で外してあげますよ、楽しみにしていてくださいね」


そう言い頭を撫でると、顔を伏せみえないようにしながら


「っっん、なに生意気いってんのよ、さわんなしばーか」


「すいません、でもあんまりイジメてくるとこっちもやり返しますよ?」


「振られたてのクセに生意気なw」


「失う物は何もないのでw」


「そんな軽口いえるなら大丈夫だね?」


と話しながら歩いているとアパートに到着した、2階だったので部屋の前まで付き添い


「じゃぁここで大丈夫ですね?家まで入りましょうか?」


「…いやいい」


あれ?急に昔みたいにそっけなくなったな?まぁ酔ってるだけか

と思いながら


「じゃあ帰りますね、またバイトでお願いしますね」

そう言い階段を降りようとすると


「…橙李!!」


振り向くと頬に柔らかい感触が伝わってきた、一瞬何がおこったが理解できなかったが、頬から唇が離れ結月さんの顔が遠くなり理解した


「…今日は迷惑かけたね、また埋め合わせはするからねオヤスミ」


そう言い残し走って部屋に帰っていく先輩の後ろ姿をただただ呆然と眺めるしか出来なかった。

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