第3話




そんな日々が続きバイトを始めて早2週間慣れてきて休日のバイト


「松原ぁ休憩暇だからバイク貸してくれよ、ガソリン入れてやるから」


そう厨房の原田純はらだじゅんさんから声がかかる、バイクで出勤してるとしってから原田さんはよく僕と話すようになり、バイクも貸している。このバイト先は高校生は僕だけで他は皆大学生やフリーターなど、厨房や瑞希さんなどとは仲良くなったが、


「…今日15時から2人だから」


そう結月さんとは全く距離が縮まっていない。

他の人曰く、人見知りで大体3ヶ月くらいそんなもの、だそうです。いや3ヶ月も耐えれんよ、とか思いこの2週間色々会話を試みてみた。


例えばある日の会話


「結月さんと瑞希さんって一緒に暮らしてるそうですけど、料理とか得意なんですか?」


「…別に」


「そうなんですか、僕家で料理するんですけど上手なら教えて貰いたいなと…」


「…あっそ」


「まぁ僕の事なんか興味ないですよね?」


「…うん、まったく」


「酷いなぁ、あっ瑞希さんが漫画とか好きって言ってましたけど、結月さんはどうなんですか?」


「…別に」


「何処かの女優さんみたいですね、かっこいいですけど」


「…わかったからあの卓かえったから片付けてきて」


「…はい、すいません」


こんな感じが2週間、週4で土日は朝から入っているから結構長い時間一緒にいるので頑張って会話しようとするが、何時もこんな感じで時間が過ぎていく。


同じ職場なので出来るだけ普通に話せるようになりたいがどうしたものか、


「2人ともお疲れ様!変わるから上がっていいよ!!」


なんだかんだ夕方18時、朝から出ていたのであがりになり他の方と交代になった。更衣室で先に結月さんが着替えるのを待って交代で俺が着替えに入ると、結月さんの声が聞こえた。


「瑞希、終わったから迎えにこれる?…え?今日夕方には帰ってくるって言ったから車貸したのに、…わかった。なんとかして帰るよ。でも明日仕事なんだから夜には帰ってきなさいよ?」


そんな会話が聞こえてきたので更衣室から出て


「どうしたんですか?帰れないんですか?」


「…別に」


「よかったら僕バイクなんで送りますよ!家教えて貰っていいですか??」


「…いい、歩いてかえるよ」


んー無理矢理にでも送ってよさそうな感じなのかな?


「別にそのままちょっとドライブして帰るつもりだったので気にしないでください。ほら行きますよ!」


と言い結月さんの手をとり帰ろうとすると


「!!」


と驚いた顔で手を払い除けられた


「あ、すいません迷惑でしたよね」


あー完全に嫌われてたなぁと思い


「すいませんでした。無理矢理手掴んで、じゃお先に失礼します。」


と言い事務室から出ようとすると


「…待って!…ごめん、ビックリして払い除けたけど嫌とかじゃないから」


「あ、ならよかったです。…で送りましょうか?」


「…うん、お願い」


とだけ言い付いてきた。


2人でお店を出て駐車場に行き、家の場所を教えて貰った、調べるとそこは歩いて30分ぐらいだが街灯が少ない場所だった。


「結月さん可愛いんだからこんな所に1人で帰ろうとしないでください、危ないですから。」


「…大丈夫」


「僕が勝手に心配してるんです。ほら帰りましょ、」


「…うん」


そういうとバイクの後ろに跨って腰を掴んでもらった

乗っている間は2人共特に会話はなかったが怖かったのか掴んで貰っている腰が強く抱かれていた。

更にその影響で大きな双丘が背中にあたり煩悩と戦いながらどうにか送り届けた。


「ほらバイクならすぐでしたよ、お疲れ様でした。あ、明日は瑞希さんでしたね、来週もお願いします。」


そう言い帰ろうとすると


「…うん、ありがとう」


おお!!初めてお礼言われた!!

感動を覚えながら少し海沿いをドライブし、海岸線沿いのパーキングで唯ちゃんにたわいもない事をRINEで送りあっていたら


yuzuu 今日はありがとう 凄い助かった。

    あといつも冷たくしてごめんね、

    これから少しでも慣れるようにするから

    よろしくね!あとバイク気持ちよかった、

    今度は、ドライブ連れて行って


おお!!急な結月さんからのRINEに叫んでしまい周りから変な目でみられてしまったが、このツンデレというか急な長文に嬉しくなってしまった。


橙李  いえいえ、此方こそ急に手を掴んで

    すいませんでした。

    また行きたい時RINEでもいい

    ので連絡貰えたら何時でも行きますよ。

    あと何時もありがとうございます。

    また来週からお願いします。


年上のデレ?ヤバいなとおもいながら返信をし、バイクで家まで帰る事にした。

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