紙や本、鳥籠に錠前……そして魔物。ふんわりとしつつ、どこかほのかに昏い感じもする独特な世界観に浸れて幸せでした。町を長らく見続けてきた魔女とともに、人々の知らない歴史や世界を裏側から覗くような感覚でとても新鮮でおもしろかったです!
落ち着いた文体なのに、感情が豊かな不思議な物語。こういうやりとり、かけあい、大好きです。「紙」「鳥籠」「鍵」・・・世界観が素敵です。物語が、町がそのまま、根強く生きている感じがします!追記続編も何作か拝読しているのですが、文字通り彫りが深くなっていくかのようで、すごく面白いです!
世界観が幻想的で、重々しく進行していきます。鳥かごに封印されている、けだもの。ちょっとユーモラスな、けだものと人との対話。じわじわとこの世界に引き込まれていきます。