第6話

「ねぇ、先輩。空いてる日ってあります?」


翌朝、嘘つきお化けが俺に話しかけてきた。


突然だが、俺は人が適当に嘘をつく理由があまりわかっていない。決して、嘘を吐くことは悪いとは言っていない。俺もついた事は何回もある。


だが、それは後々自分の不利な状況に落としてくる可能性がないことを分かってからつく嘘だ。そこのところも考えてから嘘を吐かないのだろうか?


まぁ、今回は俺が嘘つきお化けを不利な状況に落とす番だから、この話には乗るつもりだ。


「まぁ、今週末は空いてるかな。」


「えっと、じゃあ土曜日にデートに行きません?」


如月は少し頰を赤く染め言ってきた。


これにはもう驚きしかなく、ある意味尊敬している。よく、好きでもない奴にこんな顔を出来るものだ。


ていうか、こいつ大胆すぎない?会って2日でデートって。


あのことを知っていなくても、少しは疑うぞ。俺なら。


「いいけど。」


結局はこう答えてしまうけど…だが、土曜日か。後3日で土曜日なので、少し余裕ができた。


その間、何をすればいいのだろうか?出来るだけ、あいつらに復讐したいんだが…


まぁ、後々どうにかなるだろ。


「やった。土曜日、絶対ですよ‼︎」


「お、おう。」


皆んなも考えて欲しい。嘘でこんなセリフを吐かれたら、どう思う?それが今の俺の気持ちだ。


限りなく不愉快で、めんどくさい。


俺はもう、教室で寝ようとしか頭には考えていなかった。










「なぁ、えーっと、渡辺…だっけ?」


俺が、教室で寝ようとしていたら邪魔をするものが一人いた。


こいつの名前は…知らん。


「そうだけど、どうかしたか?」


「あのさ、ぶっちゃっけ付き合ってんの?如月さんと」


大方予想をしていたが、その通りだった。しかも、こいつは後輩にさん付けするやばいやつのようだ。


「嘘つきお化けと付き合ってるわけないだろ‼︎」


「…嘘つき、お化…け?」


しまった。ノリで嘘つきお化けと言ってしまった。


「すまない。如月のことだ。」


「あ、そうなんだ。じゃあな。」


そう言って、名も知らぬ男は俺から立ち去って行った。


良かった。これ以上喋ってたら、寝る時間がなくなるところだった。


そう思いながら、俺は深い眠りについた。



昼休みに嘘つきお化けが食事を誘ったが、眠たかったので断り、(結構粘られた)その後何事も起きずに家に帰った。


———————————————————————


如月とのデート回は次回です。吉野さんは少しお休み。


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